「お金になる資格」と聞いてあなたはどのような資格が思い浮かびますか?弁護士や医者、公認会計士など、人によっていろいろな資格を思い浮かべられるでしょう。でも、それらの資格を今から取得するのは現実的でしょうか?
ちなみに、資格を取った場合に見込める平均年収ランキングで、1位は弁護士、2位が医師、3位が公認会計士となっています。 それらトップ3を目指しても良いですが、資格を取るためのハードルも高いですし、資格を取ってから本当に稼げるかどうかはまた別の問題です。例えば親が開業医で跡継ぎする場合とそうでない人とでは違ってきます。
ここでは、今あなたがサラリーマンなどで働いていても、熱意と勤勉性さえあれば今の年収を50%アップさせることさえ可能な「本当にお金になる資格」を5つご紹介いたします。
参考 お金になる資格ランキング
順位 |
資格 |
平均年収 |
難易度 |
受験資格 |
1 |
弁護士 |
1,189万円 |
10 |
法科大学院修了者、または司法試験予備試験の合格者 |
2 |
医師 |
1,072万円 |
10 |
医学部(6年)を卒業 |
3 |
公認会計士 |
817万円 |
10 |
なし |
4 |
税理士 |
817万円 |
8 |
学歴・実務経験などによる受験制限 |
5 |
中小企業診断士 |
780万円 |
7 |
なし |
6 |
システム監査技術者 |
700万円 |
8 |
なし |
7 |
一級建築士 |
677万円 |
8 |
建築科目終了+所定の実務経験 |
目次
お金になる資格① 税理士
忙しい社会人が取得しやすい資格
税理士は難関資格?
税理士は上記の表で4位にランクインされています。資格取得の難度も高そうです。確かに、税金という難しいテーマを扱いますのでたやすく取れる資格ではありません。でも、まじめに勉強すれば税理士の資格取得は意外とできるものなのです。
それは、税理士になるには5科目の受験に合格すればよく、さらに数年にわけて合計で5科目合格すれば良いからです。
資格取得までのプロセス
税理士試験の資格取得までのプロセスは、まず全11科目の中から5科目選択します。必修科目と選択科目がありますので、受験をする科目選択と順序が合格のための大切なポイントなります。
「簿記論」と「財務諸表論」は必修ですし、簿記2級レベルの実力が求められています。選択科目の中には簿記3級レベルで合格できるものもありますので、順番が大事なのです。
また法人税法と所得税法は選択必修科目ですが、どちらも勉強量が必要となりますので、どちらが自分の将来に役立つかなどを考えながらどちらを受験するかを判断しましょう。
実務に生かせる
税理士がお金になる資格である最大の理由は、そのニーズの高さです。
日本の税制は世界一複雑だとも言われています。また、累進課税のため高額所得者ほど節税の意識が高いので、そういった人から仕事が依頼される可能性は高いです。
税金対策にタックスヘイブンの国に預けるなどをお金持ちはしているようですが、「パナマ文書」の公開により世界中のお金持ちが非難を浴びていますし、日本政府は個人の海外資産に対する監視の目も年々厳しくしています。そういった事情を考えても税理士の活躍の場は広いと考えられます。
また、いきなり独立するのでなく、実務能力を大手企業に求められるため、給与アップや転職のチャンスも増えます。
独立するときは注意
ライバルの存在
税理士は確かにお金になる資格ですが、そのため税理士を目指すライバルもたくさんいます。また、税理士としてすでに開業している人があなたの住む地域にすでに多くいるのであれば、独立開業は厳しいかもしれません。
経験値を積もう
ただ、税理士に無事合格したからといって、すぐに独立開業して成功できるものでもありません。ですので、企業で税理士資格を生かしてまずはキャリアアップをはかったり、税理士事務所に弟子入りするなどして経験値を積んでからの方が、将来の年収アップにつながることでしょう。
お金になる資格② 簿記3級
なぜ簿記3級がおすすめ?
バランスの良い簿記3級
簿記3級の特徴は、しっかりやるべきことをやれば資格取得ができる「とりやすさ」にあります。
合格率は37%だそうです。
また、特別にスクールに通ったりしなくても、参考書などを買って独学で勉強できるのです。上記の税理士の資格取得する上で簿記3級を取得することは必須と言っても良いので、次の展開へのつながりにもなります。 また、簿記3級取得だけでも年収アップにつながるのです。
簿記2級以上の取得
簿記3級を合格したら、簿記2級、そして簿記1級にチャレンジしても良いです。特に簿記2級は合格率30%程度、大企業でも評価されやすいです。
ただし、資格取得まで時間がかかる上、即座に必要となるわけではないかもしれません。まずは簿記3級資格取得語に実務を積んでいき、将来的に簿記2級以上を目指す方が良いと思われます。
簿記4級はとるべき?
簿記4級は簿記の基本原理や概念を主に学ぶものです。簿記3級以上をとるためにまずは腕試しで取得しても良いでしょう。でも、簿記4級だけではお金になる資格とはいえないです。
就職に有利
経理事務に役立つ
簿記3級をもっていたら、経理事務などの仕事に役立ちます。商店や中小企業などで、この資格を持っていたら優遇されるケースが多いです。
将来の独立にむけて
簿記3級だけで独立開業するのは無理があります。上記の税理士などの士業を目指す上でステップアップするための資格だと言えるでしょう。そのために、パソコン、特にエクセルの操作や電卓の扱い方、簿記特有の表記方法などを経理の仕事をしながら実力を養いましょう。
お金になる資格③ パソコンに関する資格
パソコンに関する資格もとてもニーズが高いです。ただし、単純にワードやエクセル、パワーポイントを扱ったり、ホームページが作成できる程度のことは、今や小学生でもできる時代です。もちろん、お金になるパソコン関連の資格もありますのでご安心下さい。
情報セキュリティアドミニストレータ
セキュリティ社会
現在は、情報セキュリティにとても神経をとがらせなければならない社会です。某有名企業の個人情報が流出した事件は社会に衝撃を与えました。
大手企業はもちろん、中小企業や個人商店の多くもパソコンを持ちオンラインでデータ管理していますので、ほぼ例外ない職場がセキュリティ上の問題を抱えているのです。
情報セキュリティアドミニストレータの試験について
情報セキュリティに関する現場責任がとれる人を育成する資格です。誰でも受験はできますが、合格率はわずか5%程度です。1日で5時間半の試験で、論述問題も多いので、かなりハードな試験だと言えます。
専門用語の知識などをもっている必要がありますので、日頃からパソコンに慣れ親しんでいることは当然として、ネットワークの仕組みやウイルスの知識、セキュリティ対策方法ができることが必要となります。
Office技能検定
マイクロソフト公認の資格
マイクロソフト公認の、ワードやエクセル、パワーポイントなどの技能が一定レベル以上にあることを証明する資格です。「一般レベル」と「上級レベル」があり、お金になる資格を目指すのであれば「上級レベル」を目指すべきです。
さらに、「VBA」や「IC3」といった世界共通の資格取得にもつながるので、これからのグローバル社会にとても有利な資格といえます。
企業やハローワークに受けが良い
この「Office技能検定」は、多くの企業やハローワークの評価が高いため、就職に非常に有利です。パソコン検定は玉石混交になっているため、本家本元のマイクロソフト公認であるということが信頼性につながっているのでしょうね。
CAD
設計に革命をもたらしたCAD
CADの登場する前は、手書きによる設計をするしかありませんでした。そのため、ベテランと新人など技術や経験の差によって設計の質が大きくかけはなれることもありました。ところが、コンピューターを利用したCADの登場で、経験が乏しくても正確な製図ができるようになりました。そのため、CADを扱うための資格取得も建設業などで求められています。
実務能力が特に大事
他の資格にも言えることですが、CADでは特に実務能力が重視されます。CAD資格をもっているだけでは、年収アップにはつながりにくいでしょう。また、CADの資格を持っていなくても正確な製図ができる人はまだ多くいますので、わざわざ必要がないという企業もあります。
しかし、デザインや耐震性に優れた建築物は近年とくに求められていますので、実務能力をアピールすれば十分お金になる資格といえます。
お金になる資格④ 英語だけじゃない!外国語検定
アジアの外国語を学ぼう
中国語
中国の経済成長は目を見張るものがあります。中国人観光客が日本に大挙して押し寄せる「爆買い」からもその勢いがわかるでしょう。今後衰退するとも言われていますが、すでに世界中の多くの企業が中国の工場を利用しているなど、今後も世界経済の中心になるのは間違いないでしょう。
韓国語
2002年日韓サッカーワールドカップ開催以降、日本と韓国の交流は深まっています。また、「韓流ブーム」などでお茶の間にも韓国文化が入り込んでいます。気軽に行くことができる海外ということで、韓国旅行もブームです。ですので、ビジネスチャンスや観光のチャンスが大きいと言えそうです。
その他アジア新興国
他にも、マレーシア、インドネシア、ベトナムなどの言語を学び、今後人口も増加し、日本の高度経済成長のような経済発展をする可能性がある新興国の言語を学ぶと、将来的に大きなビジネスチャンスがやってきそうです。
多言語であったり、言語の仕組みが特殊である、英語が公用語として使用されているなど各国特色がありますので、学ぶ前にまずはそれぞれの特色を知っておきましょう。
ヨーロッパの外国語を学ぼう
ヨーロッパは英語が通じる国が多いですが、それ以外の言語を学ぶことも有効です。
ドイツは英語もある程度通じますが、東ヨーロッパでは英語よりもドイツ語が通じやすいという事情もあるので、学ぶ価値はあります。フランス語もヨーロッパで活躍したいなら欠かせません。またスペイン語は、南米の公用語でもあるためいろいろ応用が効きそうです。
一つおすすめなのが、日本に最も近いヨーロッパであるロシア語です。ビザの取得が難しかったり、冷戦時代のイメージなどからあまりロシアになじみがない人も多いですが、プーチン現大統領が親日派でもありますし、今後日本との国交が進んでいきそうだからです。
お金になる資格⑤ ペットシッター
ニーズが高まるペットシッター
動物に関連した資格は数多くあります。その中で、多くのニーズがありお金になる資格といえば、ペットシッター資格です。近年、動物愛護の機運が高まっていますし、犬を飼っているが散歩に連れ出すのが困難だったり、旅行に行くときにちょっと猫を預けておきたいなどでペットシッターを利用したい人が増えているのです。
現代日本特有の事情
昔であれば、家族や近所の人にエサやりや散歩などを任せるのが一般的でしたが、少子高齢化や団地化などで近所づきあいが減ったことなどもペットシッターが求められている事情があるようです。
ペットシッターになるには
ペットシッターになるために必ずしも資格が必要なわけではありません。ただ、ペットシッターに依頼する人は、ペットを家族として愛する人がほとんどですので、本当に信頼できる相手かどうかを判断する意味で資格を重視するでしょう。
基本的にエサやりやトイレ掃除、(犬の場合は散歩)が主な仕事になります。病気の治療など医療行為に当たることは獣医の資格が必要ですので、注意しましょう。
まとめ サラリーマンを続けるかどうか慎重に検討しましょう
さて、これら5つの資格「税理士」「簿記3級」「パソコン検定」「外国語検定」「ペットシッター」は、お金になる資格、がんばれば今の年収の50%以上のアップをめざせるものとして取り上げました。また、今の仕事を続けながらキャリアアップまたは副業として両立できるものです。
次のステップとして、税理士として独立したり、パソコン技能を生かした起業をしたり、外国語を生かして海外で活躍、ペットシッターを開業することによって、さらに収入をアップしたいという方もいらっしゃることでしょう。 ただ、起業するにはそれなりの覚悟が必要となってきますので、本当にその資格で一生生活を成り立たせることができるのかどうか、ぜひ慎重に判断なさって下さい。