ネットビジネスは急拡大しています。
パソコンから注文できることで近年成長が目覚ましいのですが、スマートフォンやタブレットからでも様々なものが購入できることからさらに普及のスピードが増しています。
2015年総務庁のデータによると、ネットショッピングの市場規模の推計は4兆9千億円となっています。
あなたがもしネットビジネスで稼ぐ方法を知っていたら、試してみたくなることでしょう。
しかし、ネットビジネスを行うには様々な障壁があるのも事実です。経費の問題、本業との兼ね合いなどがネックになり、二の足を踏んでいるかもしれませんね。
「本業も行いつつ、ローリスクでありながらネットビジネスで稼ぐ方法を知りたい!」というあなたにおすすめの方法があります。それは、田舎でネットビジネスを行うことです。
その根拠と方法をご紹介いたします。
目次
田舎でネットビジネスで稼ぐ生活のススメ
田舎に住んでネットビジネスで稼ぐことはメリットがいっぱいです。その理由は、大きく分けて4つあります。
メリット1.物価や人件費が安い
メリット2.ネット販売と店頭販売の併用が可能
メリット3.過疎地の雇用創出につながる
メリット4.空いた土地の有効活用
さらに田舎には、以上のようなネットビジネスで稼ぐ方法だけでなく、自然が豊か、空気がきれい、渋滞が少ないなど、生活上のメリットも多いのです。
それでは具体的に4つのメリットの根拠を述べていきましょう。
メリット1.物価や人件費が安い
物価が安い
店舗の取得が簡単
もしあなたが都会で店を開く場合、土地代やテナント代・その他の諸費用で莫大なお金を取られてしまう場合があります。 一方、田舎では土地代が安く、しかも空き家や空き店舗が多いので、取得も容易です。
下記のサイトは、全国の土地の価格がワンクリックで調査できます。参考までにあなたの住む町の価格はいくらか、調べてみてください!
1位 | 東京都中央区 | 平均 1981.9万円 /坪 |
2位 | 東京都千代田区 | 平均 1787.5万円 /坪 |
3位 | 東京都港区 | 平均 962.2万円 /坪 |
・・・ | ・・・ | ・・・ |
1525位 | 北海道歌志内市 | 平均 1.0万円 /坪 |
1526位 | 北海道美深町 | 平均 1.0万円 /坪 |
1527位 | 北海道下川町 | 平均 0.8万円 /坪 |
そのほかにも、電気代、光熱費、その他ありとあらゆる物価が高い都会に比べ、田舎は有利です。物価も安く、しかも農産物などは都会に比べて新鮮でおいしいのです。
生活コストが安い
物価の安さは生活コストの安さにもつながります。同じ生活をしていたら田舎の方がお金が貯まります。
さらに良いことに、もしあなたが物販でネットビジネスをされるのであれば、仕入れコストも安くなります。都会で売られている商品の2分の1、3分の1の価格で売られているお宝商品が見つかる場合があるのです。
人件費が安い
都会と田舎の人件費比較
あなたは一人でネットビジネスを行うことも可能ですが、一人では収入が頭打ちになります。一説では、一人でネットビジネスを行う人が月収100万円稼いだら多くの人の収入が頭打ちになるそうです。
さらに業務を拡大し収入を増やすには、設備投資するか、誰かを雇う必要があります。
そして、誰かを雇う場合の人件費は田舎の場合安く済む場合が多いです。都会と田舎とでは最低賃金が違ってくるからです。
1位 | 東京 | 907円 |
2位 | 神奈川 | 905円 |
3位 | 大阪 | 858円 |
・・・ | ・・・ | ・・・ |
最下位 | 鳥取・高知・宮崎・沖縄 | 693円 |
全国平均 | 798円 |
農家と兼業できる
田舎には農家など第一次産業をしながら他の仕事を副業としている人も大勢います。なかには農閑期に都会に出稼ぎに出る人も多いです。
そういった人をあなたが雇用することも可能なのです。
わざわざ家族と離れて都会に出るよりも地元で働けるので、その方達にとってもありがたいことでしょう。
メリット2.ネット販売と店頭販売の併用が可能
ネット販売と店頭販売の併用で2つ以上の収入源が得られる
ネット販売と店頭販売の併用で2つ以上の収入源が得られるようになります。 そして、下記のように、消費者もネット購入と店頭購入とを賢く使い分ける傾向があります。
さらに、田舎でネット販売する場合は、メリット1でも述べたようにコストが安く抑えられるので、ネット販売で十分な収益があげられれば無理に店頭販売に力を入れなくてもよいのです。 極端に言えば、店頭販売で赤字でも問題ないのです。
また、田舎には競合店が少ないので、店頭販売においても一定程度の品物が安定して売れます。
消費者がネットと店頭を比較
現在の消費者は、ネットの価格と店頭の価格を比較して、より安い商品を購入する傾向にあります。
例えば、家電量販店で買いたい家電の実物を見て、スマホで価格を比較し、ネットショップの方が安ければそちらを買う、ということも日常的に起こっているようです。 その傾向は間違いなく今後も続いていくでしょう。
そのような消費者の傾向にうまく対応するために、ネット販売と店頭販売の併用は有効な戦略なのです。
店頭販売しながらネットビジネスで稼ぐ方法
書店経営
では、具体的に店頭販売をしながら、同時にネットビジネスで稼ぐ方法を具体的に見ていきましょう。 まずは、書店経営です。
全国的に多くの書店経営が苦境に立たされていますが、ある書店経営者が都会の店を閉店して地元に帰り、田舎で書店を出店したところ、これまでの赤字経営がうそのように黒字経営になったそうです。
その理由は、おわかりですね?メリット1でご紹介したように経費が安く抑えられたからです。
店頭販売では田舎の方が見込み客は少ないですが、そのかわり競合が少なく、土地代や光熱費も安くおさえられたのです。一方ネットビジネスは都会でも田舎でも収入にかわりはなかったのです。
また大量に本を仕入れても、保管コストも安いので有利だったのです。
オーダーメイド
スーツなどをオーダーメイドで販売する場合、待っていてもなかなか売れるものではありません。そこで、口コミ効果を利用すると有効です。
あなたのお店でオーダーメイドの商品を買ってくれた得意客に感想をネットにレビューしてもらい、それをあなたのブログやSNSなどに掲載すればそれが信頼性を高めて口コミ評判が拡散し、店頭販売にもつながります。これもネットビジネスで稼ぐ方法の一つといえるでしょう。
輸入販売
中国やアメリカなど外国から輸入した製品を転売するという方法も、最近は多く見られます。
ある程度売れ筋の商品が見つかれば、大量に仕入れる場合もあるでしょう。そんな時、田舎で土地が余っているのであれば、輸入販売品を保管する倉庫として活用することもできます。
また、販売するときに商品のチェックや仕分け、梱包、発送といった作業が必要になりますが、そういった作業は子育て中や子育てが終わった主婦が得意分野です。ちょっとした家計の足しになればと喜んで協力する人が多くあらわれるでしょう。
その他
これは実例があるかどうかわかりませんが、例えば田舎で高齢化が進んでいる地域はデイサービスやショートステイのニーズが増えています。
そこで、そういった施設を運営しながら、その施設で使用している介護用品をネットショップで販売するという方法もよいかもしれません。
実際に介護の現場でその介護用品が役立っている様子を画像や動画で掲載すれば、信頼性につながるでしょう。
メリット3.過疎地の雇用創出につながる
ワーキングプア問題
「ワーキングプア」という言葉は、NHKのテレビ特集でとりあげられて以来、広く知られるようになりました。
このワーキングプアと呼ばれる人は都会で「ホームレス」「ネット難民」などという名で社会問題になっているのですが、田舎でもワーキングプアに陥ってしまう人が急増しているのです。
一例として、田舎で衣服の下請け工場で働いていた夫婦が、リーマンショック後の不況で仕事の受注数が減った上、中国産などの品質が悪くても価格が安い商品にシェアを奪われ、下請け工場の単価が数分の一になったにもかかわらず、他の仕事をしたくても仕事がないため続けざるを得ないというケースがあります。
あなたが田舎でお店を開くことは、そのようなワーキングプアに陥っている地域の雇用創出につながるのです。
あなたにとっては都会よりも安い人件費で雇用することができ、働き手にとっては働く機会が得られるだけでありがたいので、Win-Winの関係になるのです。
若者が働くことができる場の提供
多くの田舎に住む若者は、地元に就職したくても職種の選択肢が少ないため、都会に就職を決めることが多いです。そこであなたが地元でネットビジネスを行い求人を出せば、インターネットが得意で労働意欲がある若者を雇用することも可能です。
若者にとっても、田舎でネットビジネスを稼ぐ方法を学び実践すれば、無理に住み慣れた地元を離れなくてもすむので有り難いのです。
メリット4.空いた土地の有効活用
進む空き家問題
「東京オリンピックが開かれる2020年、全国の空き家は1千万戸に達し、空き家率は15%にのぼる。」と「空き家問題」(牧野知弘 (著) 祥伝社新書出版)という本に書かれてありました。
特に田舎ではその傾向が顕著で、もはやそのままではその自治体の存続が困難であるという「限界集落」と呼ばれる地域も全国に増え続けています。 そのような地域には、逆にあなたが出店する大きなチャンスが眠っているのです。
防犯対策にもなる
高齢者が多い地域には、犯罪も増えているようです。詐欺や空き巣だけでなく、凶悪な犯罪も増えつつあるともいわれています。若者がいるということだけでも、そういった犯罪の予防にもつながります。
さらにこんな方法も!
あなたにある程度の資金があるのであれば、国の買い取り保証がついている太陽光発電パネルを設置するという方法もあります。
田舎には休耕地や荒れ地などがありますので、そのような土地を有効活用するという手もあります。
多額の出費ができないという人でも、自宅の屋根にソーラーパネルを設置するのであれば、数100万円で可能ですし、地域によっては行政からの補助金もあります。
田舎生活のデメリット
人間関係
その地方の習慣・掟
以上、4つのメリットについてご紹介しましたが、田舎特有のデメリットも存在します。まずはその地方によって、独自の習慣や掟があるということです。これを無視すると、のちに述べるような「村八分」にされてしまうこともあります。
若者が少ない
若者の少なさについては、いうまでもないでしょう。大学を卒業して都会で就職、という流れは、学歴社会や終身雇用制がくずれた現在でも続いています。農林水産業や地元の零細企業に就職するのを嫌がる若者も多いです。
行事への参加
田舎の行事には、公式のものと非公式のものがあるので、注意が必要です。
公式のものは回覧板などをこまめにチェックし、なるべく都合をつけて参加するようにしましょう。
一方で非公式の行事については、それこそその地域に行かないとわからないことなのですが、村の有力者の誘いには絶対に出ないといけないとか、発言力の強い名士の言うことは従わなければならないという暗黙のルールがあるなど、理不尽に感じるものもあるでしょうが、これを知らなかった、というだけでも下記の「村八分」にされてしまいかねません。
村八分
地域にもよっては村独特のルールがあり、それを破ると「村八分」になってしまうこともあります。江戸時代に生まれたこの風習ですが、現代の日本にもまだ残っているのが実情です。
その理由も「引っ越してきたのに手土産がない」「村の行事に参加しない」など些細なことから発することが多く、無視や嫌がらせなどがあるようなので、その地域の慣習に合わせることも大事なことです。
ビジネス上のデメリット
ネットがつながらない
ネットビジネスを行う以上、インターネットがつながるかどうかは生命線です。ですので、必ず接続環境を確認しましょう。
有線LANがつながるかどうか、無線LANはどこで使えるか、スマホは?などを把握し、もしインターネットにつながりにくい状況であれば、田舎への移住はあきらめた方がよいかもしれません。
出荷が不便
ネットビジネスで物販などをされている方は、出荷が確実にできるかどうかという問題があります。
都会であれば、コンビニで24時間出荷することも可能です。例えばファミリーマートの配送サービス「はこBOON」が代表的でしょう。
しかし、田舎の場合は、一番近くのコンビニに行くのにも車で30分以上かかる地域もあります。また、本業が忙しくて昼に出荷できない場合は困りますよね。
そこで、郵便局のサービス「特約ゆうメール・ゆうパック」を利用すると便利です。そのためには郵便局との特約を結ぶ必要があります。各郵便局によって条件は違いますが、特約を制約できると配送コストが抑えられるうえ、定時に郵便局員が訪問してくれますので配送漏れの心配がありません。
交通が不便
都会であれば、公共交通機関でたいていの場所に移動できますが、田舎で暮らす場合はマイカーがないと移動が不便です。
もしマイカーを持つ必要がある場合、ガソリン代や維持費・駐車場代・自動車保険料などの経費を考えておきましょう。 さらに、道路が狭い、舗装されていない、夜間に街灯がないなどの場所もありますので注意が必要ですね。
その他
自然
山間地域や山村地域・離島などでは、都会では想像できないような厳しい自然が待ち構えている可能性があります。台風、豪雪、交通網の遮断、野生生物や昆虫による被害などが考えられるのです。
災害・停電
また、災害やそれに伴う停電、断水なども起こりえます。
閉塞状況にある日本経済を救う可能性
田舎でネットビジネスで稼ぐ方法をお伝えしてきましたが、高度経済成長期から地方に住む若者が都会にどんどん流れ、都会に人口が集中する一方、地方は過疎化が急速に進みました。
そして、日本のGDPの成長率が著しく低迷していることから、今後は田舎で起業したり副業をすることはトレンドになっていくと思われます。
都会には都会のメリットがありますし、田舎にもデメリットは多くありますので、田舎でネットビジネスを行えば絶対に有利、とは限らないかもしれません。
ですが、4つのメリットを中心に田舎でネットビジネスを行うことは、あなたの収入やゆとりになるだけでなく、日本経済を救う可能性すらあると思うのです。