ビジネスコンテストは、ビジネスに成功するアイディアの宝庫です。なぜなら、ビジネスコンテスト参加者が優勝を目指して創意工夫を凝らした完成度の高いビジネスプランを練った作品がたくさんあるからです。中でも優勝した作品は特に優れているだけでなく実現性も高いものが選ばれています。
既存のビジネスをもっと成功させたい経営者、新たに会社を立ち上げたいベンチャー起業家、日本の枠にとらわれずグローバルに活躍したい方には、ビジネスコンテスト優勝作品から学べる4つの勝利のための法則が断然おすすめです!
ビジネスコンテストは「ビジコン」と呼ばれることもあり、大きく分けて3種類あります。
- 企業主催のビジネスコンテスト
- 政府や自治体主催のビジネスコンテスト
- 学生主催のビジネスコンテスト
日本においては1996年に初めて開催された「学生のためのビジネスコンテストKING」以来、③の学生主催のビジネスコンテストが特に盛んです。また日本の枠にとらわれず、海外の学生と合宿形式でチームを組んでのビジネスコンテストも増加傾向にあります。それらの中でも選りすぐりのアイディアを例にしながら、勝利の法則4つをご紹介しています。興味のある項目からご覧になってください。
目次
勝利の法則その① 継続性・持続性~未来を見据えたテーマである
未来を見据えたビジネスアイディアが成功への近道
起業で成功するには、そのビジネスの継続性、そして持続性が大事です。どんなに素晴らしいアイディアであっても、実現可能性が乏しい・数年でだめになりそうなアイディアは見向きもされません。ではどのようなアイディアが良いか、それは先見性つまり未来を見据えたビジネスアイディアを構築することです。
例として
- 環境問題:新エネルギー、ごみ処理、リサイクル問題、省エネ
- 食糧問題:水耕栽培、休耕地の活用、第一次産業におけるITの活用
- ライフスタイル:高齢者の能力活用、若者の就労支援
などをテーマにしたものがビジネスコンテストで上位にランクインしています。 それらの中で、エコ社会に貢献する「高性能透明断熱シート」の量産化技術と「ジャパニコーゼ」という高校生が考え出した高齢化社会に役立つ技術の2つをご紹介します。
『レアメタル不要の低価格・高性能透明断熱シートとその量産化技術の開発』 株式会社清水製作所
エコ社会を実現する透明断熱シート
eco japan cupのビジネス部門、「環境ビジネス・ベンチャーオープン2012」で大賞に輝いたのが、清水製作所が発表した透明断熱シートでした。透明断熱シートは赤外線を選択的に遮断できます。そのため、夏期には家屋やオフィスビル・自動車の窓に使うことで太陽熱を遮断でき、冬期には室内の熱エネルギーの放出を防ぐことができます。エコ社会を実現するためとても有効ですが、Ag、Inなどのレアメタルを使うため高コストとなることがネックで普及が進んでいませんでした。その問題を清水製作所が解決したのです。
ここで注目していただきたいのが、「レアメタル不要」の部分です。レアメタルは地球上にほとんど存在しないもしくは採掘が非常に難しい非鉄金属です。スマートフォンの材料などに使われるため、とてもニーズが高いのですが、中国などのレアメタル産地が価格操作をして値段をつり上げるなど供給が不安定という難点があります。
ですので、従来はレアメタルを使用していた透明断熱シートに対し、レアメタル不要の透明断熱シートを量産化したということは、持続可能な未来を実現する未来を見据えたビジネスモデルなのです。
eco japan cupとは
清水製作所が高性能透明断熱シートを発表したeco japan cupは、環境問題に関して優れたビジネスモデルを開発したベンチャー企業家や中小事業主を育てるために行われているビジネスコンテストです。ビジネス部門の他、カルチャー部門、ライフスタイル部門、ポリシー部門に分かれています。
株式会社清水製作所とは
京都に本社を置く株式会社清水製作所は、木材加工から始まり金属加工、真空機器など時代に応じて新技術や応用技術を開発してきました。このように自社の強みを生かしながら時代に求められている技術を敏感に察知し取り組んでいく姿勢は、ビジネスで成功する上で非常に大事です。
『ジャパニコーゼ』福島県立会津工業高等学校3年生、吉田圭汰さん
高齢化社会を前向きに捉えたビジネスモデル
ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアムが主催したビジネスコンテスト「Digital Youth Award」のアイディア発想部門でグランプリを獲得したのが「ジャパニコーゼ」です。18歳以上29歳までの若者までの時代を担う若者対象にWindows8向けアプリのビジネスコンテストが行われ、今後日本において確実に進行する高齢化問題と増加する訪日外国人問題を両方解決するためのアイディアが受賞の要因でした。
高齢化社会というと、医療や介護問題などマイナスのイメージを抱きがちです。また中国人観光客による「爆買い」などにおけるマナー違反から訪日外国人にも眉をひそめる人も少なくありません。その両方を同時に解決できたら一石二鳥だとは思いませんか?卒業間近の高校生が開発した「ジャパニコーゼ」は「ジャパン」と「行こうぜ」をかけあわせた造語で、高齢化社会や訪日外国人の増加をプラスに捉えたアイディアです。
「ジャパニコーゼ」は具体的には、高齢者に訪日した外国人をガイドする仕事をサポートするためのアプリです。観光地を案内する画面や翻訳機能などガイドをサポートする豊富な機能が優勝の理由でした。
訪日する外国人の多くは、日本の伝統的な文化に触れたいと思い、神社仏閣や古い民家・庭園などは人気スポットです。そういった観光地では高齢者がガイドをすることが多いのですが、言葉や文化の壁などが課題でした。その問題を解決するための「ジャパニコーゼ」からは多くのビジネスのヒントが学べるのではないでしょうか?
ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム
ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアムはユーザーのニーズを掘り起こし、よりパソコンを使いやすくするためのサービスを展開する会社です。パソコンを使っていると、様々な使いづらさがあり、それが不満になりがちです。それを解決するのはIT社会において欠かせない課題です。ビジネスコンテストを主催しているのも、そのようなサービスを充実させたいという意図があるのでしょう。
Digital Youth Awardとは
Digital Youth Awardは学生向けのビジネスコンテストで、若者らしいフレッシュなアイディアを促す目的で開催されました。将来的に起業してビジネスを成功させたい若者の登竜門の役割を果たしています。
持続可能な社会の実現につながるビジネスモデル
ビジネスコンテスト以外にも、持続可能な社会実現を目指す企業や団体の活動は多くあります。そしてそれらを学ぶことで起業のヒントにつながります。いくつか例を挙げておきますのでご参照ください。
国際連合広報センター・・・1972年ストックホルムにて行われた「国連人間環境会議」において国連は本格的に持続可能社会の実現に向けての取り組みを始めました。砂漠の緑地化、オゾン層保護などを経済成長と両立しながら行う方法はヒントがたっぷり含まれています。
WWF・・・パンダのマークで有名な自然保護団体です。地球全体の生態系保護をめざし、動植物保護だけでなく持続可能な開発などを行っています。例として「フェアトレード」を行い、途上国の商品が安く買いたたかれることを予防したり、東南アジアのパームやしから採れる油の認証をすすめたりしています。
国立環境研究所・・・便利さや豊かさを追い求めた反面、公害など社会問題を引き起こした反省を生かし、環境保護と経済成長を両立させる社会のモデル化を模索しています。
株式会社フィット・・・太陽光発電住宅やコンパクトバイオマス、小型風力発電などエコ社会を実現するための様々な持続可能なエネルギーを開発しています。
勝利の法則その② 新規性・独自性~子どものような柔軟なアイディア
ビジネスのヒントは子どものように柔軟な発想から
子どもは時として大人をはっとさせるような柔軟な発想をします。そして、そのような発想が実際にビジネスに結びついた実例もあります。その一つが犬のふん処理用のペーパースコップを販売している「ハルカファミリー」です。
このスコップは、当時小学4年生だった丸野遥香さんが犬のふんを処理するために独自に牛乳パックを使って開発したものがベースになっています。その「犬のウンチ拾いスコップ」を夏休みの宿題で提出すると、「町長賞」に輝き、その後丸野さんは小学5年生で起業しています。
ビジネスコンテストで優勝した作品にも、これまでの常識を打ち破るようなアイディアが多くありますが、それは子どものような柔軟な発想に基づいています。その中で、動く絵本「スマほん」と「おもちゃハッカソン」という企画についてご紹介します。
『動く絵本「スマほん」』 株式会社Smart education
100種類以上の絵本が楽しめる教育アプリ
2012年のビジネスコンテスト、IVS(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット)において優勝した作品「スマほん」は、日本の童話や世界の童話・子どもが興味を惹く図鑑・さらには仕掛け歌絵本など100種以上もの絵本を楽しむことができるスマホ用の教育アプリです。
「スマほん」の特徴は
- 画面上の絵本をタップするとキャラクターが動き出す
- 音声付きなので親子ともに楽しめる
- 読み放題である
ことです。 アンパンマンやクレヨンしんちゃんなどの作品が特に人気が高いようで、次々に新しい絵本が登場しています。ダウンロードしてから1週間は無料で読み放題です!
最近は夫婦共働きの家庭も多く、絵本の読み聞かせをしない家族が増えていると聞きます。理想は絵本をお母さんが読んで、そこから子どもの空想力を高めることでしょうが、絵本選びの時間すらないほど忙しいお母さんも多いでしょう。そんなニーズに応えつつ、遊び心も盛り込んだ「スマほん」はビジネスコンテストで優勝した後に製品化され、Android、iPhoneそれぞれで数百万ダウンロードされるほどの人気をほこっています。
株式会社Smart educationとは
そんな「スマほん」を開発した株式会社Smart educationは、ITを活用した幼児向けアプリを多数手がけています。幼児期からスマホを積極的に使わせることに対しては賛否両論ありますが、使いすぎにさえ気をつければスマホは子どもの成長に役立つことはすでに実証されていますし、未来には今以上にIT化が進むことも予想されています。
そして、株式会社Smart educationは子ども向けアプリ開発において以下の5つの視点を大事にしています。
- 親子で会話しながら使うこと
- 子どもの想像力を刺激すること
- 絵本や玩具などを通じて多様な体験を提供すること
- 生活サイクルを守ることで使いすぎないようにすること
- 保護者の関心を大事にすること
今後、アプリを開発したい人にはこのようなコミュニケーションを重視するアイディアは大事です。
IVS(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット)とは
2007年以来、10年(20回)続いているビジネスコンテストです。IT業界においてトップレベルを誇り、日本有数のIT関連の経営者や経営幹部が集まる、インターネット業界の中では国内最大級のビジネスコンテストです。 だれでも参加できるわけではなく、招待制になっています。もし参加したければ、過去にIVSに参加したことがある経営者から招待してもらうなどしなければなりません。 http://ivs.strikingly.com/
『おもちゃハッカソン』 タカラトミー
既存のおもちゃをベースに全く新しいおもちゃを開発!
「こんなおもちゃがあったらいいな」と考える人は多いですが、その中で実際に商品化できるのはほんの一握りです。アイディアも大事ですが、商品化するには試作品を作り、形にした上でさらに試行錯誤し、生産・販売するまでのプロセスが欠かせません。その可能性があるかどうかをタカラトミー社という老舗のおもちゃメーカーが厳しい目で判定しました。それが「おもちゃハッカソン」です。
「おもちゃハッカソン」は、定番のおもちゃをさらに進化させたり、全く新しいおもちゃの考案などをコンテストとして競いました。受賞した作品は具体的に商品化も検討するというものでした。
ハッカソンとは
そもそも「ハッカソンって何?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。ハッカソンとは「ハッキング」」と「マラソン」を組み合わせた造語で、本来はソフトウェア開発者が数日から数週間集中して共同してプログラムの作成を行い、発表して優劣を競うイベントです。日本にも近年取り入れられ、ソフトウェア開発だけでなく多様な分野に広まりを見せています。
タカラトミーが行った「おもちゃハッカソン」は、トミカやリカちゃん人形など従来のおもちゃに新たな要素を付け加えて、全く新しいおもちゃを作り上げるというもので、予選1日、本選2日にわたって行われました。
優勝作品は「リカちゃんファッションメーカー」
計3日間にわたるハッカソンで見事優勝した作品は、チーム「リカさん」が発表した「リカちゃんファッションメーカー」でした。タカラトミー社の定番商品で女の子に大人気の着せ替え人形「リカちゃん」のドレスを女の子自身が自由にデザインして作成できる優れものです。おそらく多くの女の子が何十年も前から「ドレスを自分で手軽にデザインできたら良いな」と思ってきたことでしょう。でも、それをビジネスにするにはハードルも多く、実際には商品化はされませんでした。
このように「できたらいいな」と思うアイディアを元に、具体的にどうすればよいかまで落とし込むことによって起業への道が開けるのです。 そう考えると、起業するにはなにも突飛なアイディアが必要とは限りません。これまでに存在したものを組み合わせたり、ちょっと変化させるだけでも良いのです。そして、それは子どもでも、いやむしろ子どもの方が発想しやすいのかもしれません。
勝利の法則その③ 社会貢献性~かゆいところに手が届くサービス
社会への貢献性が起業成功のカギ
ビジネスコンテストに挑戦する人の中には、アイディアは素晴らしい反面、独りよがりのものも少なくありません。特に学生が発表するビジネスコンテストにその傾向があるようです。実際のビジネスにおいては収益も上げつつ社会への貢献性があることが大事です。
ですので、起業したときにアイディアばかりが先走って後悔しないように、ビジネスコンテストで認められた作品から、社会への貢献性を学ぶべきです。社会に貢献するということは、それだけ社会にその作品が認知されている証明であり、その結果として会社に多くの利益をもたらすことにつながります。資金調達もしやすくなるでしょう。
具体的な社会貢献性の例は
- 介護問題:徘徊対策・介護ロボット・介護器具・高齢者の社会参加促進など
- 医療問題:遠隔医療・予防医療・機械やIT導入によるスピード化など
- 食糧問題:ドローンの活用・有機野菜のベビーフードなど
これらに共通しているのは、困っている人がいて、その人の「かゆいところに手が届く」サービスを提供しているということです。
『遠隔医療相談サービス「ポケットドクター」』 MRT株式会社
病院に行きたくても行けない高齢者に救いの手を
ジャパンヘルスケアコンテスト2016において初代優勝を果たしたのが、MRT株式会社が発表した「ポケットドクター」です。日本では急速に過疎化が進行し、「限界集落」と呼ばれる高齢者が人口の半分以上の集落が増えています。そのため、ケガや病気をした時に医者に診てもらうのが困難な人も同時に増えてきました。「ポケットドクター」はそんな過疎化が進む地域の助けになる遠隔医療相談サービスです。
この「ポケットドクター」が優勝した理由は、「物理的、時間的に医者にかかれない人に対し、遠隔診療で助かる人が増えること」です。ただ単に電話や手紙、カルテの共有とは違い、初診にかかった医師による再診を遠隔地から保険適用で受けられたり、ヘルスケア機器と連携して血圧や体重・血糖値・心拍数などのバイタルデータを共有することも可能になっています。
ターゲットが明確であること
この「ポケットドクター」は、はっきりとターゲットが絞られていることにご注目ください。アイディアがいくら良くてもターゲットが明確でなければビジネスとしての需要が乏しく、起業しても成功には結びつきません。 その点この「ポケットドクター」は遠隔地に住み満足な医療が受けられないという人々の不満を解消するための画期的なサービスであり、しかも機能をバージョンアップさせることで新たなサービスへ応用発展可能なところがビジネスとしての優れた先見性を証明しています。
ジャパンヘルスケアコンテストとは
経済産業省主催で、2016年3月に初めて開催されたビジネスコンテストです。その栄えある初代優勝に輝いたのが「ポケットドクター」だったのです。その他にも医療・介護関係の素晴らしいビジネスアイディアが受賞しています。例えば、「ミナカラ」という自宅や介護施設に薬を宅配してくれる「おくすり宅配」はありそうでなかったサービスも入選しました。わざわざ薬局に行くのが億劫だったり交通手段がないなどで薬を手に入れられなかった高齢者にとっては思わず拍手するようなサービスですね。
今後ヘルスケア産業は間違いなく発展します。年々増え続け国家予算を圧迫する医療・介護費の増大に経済産業省も手をこまねいていられなくなっているのでしょう。ヘルスケア産業や健康・生涯スポーツなどの分野で起業したい方にとってジャパンヘルスケアコンテストは注目すべきビジネスコンテストです。
MRT株式会社とは
医療を通じて社会貢献をすることを目的とした会社です。「ポケットドクター」を皮切りに、医療従事者と患者、企業、地域をつなぐ架け橋を担っています。
勝利の法則その④ 収益性・実現可能性~時には体を張る
成功を生む最後のカギは行動力
勝利の法則①~③をクリアし必要な資金や人材が集まっても、アイディアを行動に移さなければ意味がありません。ベンチャー起業家が1年~数年で廃業してしまう大きな理由は、せっかく優れたアイディアや計画をもっていても、それを行動に移せないことです。
ビジネスコンテストにおいても、行動力が伴っているものが最終的に優勝や入選をしています。審査員は大企業の経験豊富なトップであることが多いため、実際に行動に移せそうか、それとも絵に描いた餅で終わってしまいそうかがある程度分かってしまうのです。
初期費用は現実的なものに!
起業するには、リスクが低くて実現性が高いプランがとても有効です。学生が考えるビジネスモデルにはコストや実現可能性をほとんど考えない理想論であることも少なくありません。対費用効果や損益分岐点などを見極めるには、机の上だけで考えていては分かりません。
そこで、まずは初期費用を現実的なことにとどめることを考えましょう。そして、費用を抑えるためになるべく体を張って行動を起こすことの方が大事です。発明王エジソンも、一つの発明をするために何千回も失敗をくりかえしたと言われています。結果的にコストを最小限に抑えることにもつながります。
『ビビック〜安全な蚊除け商品開発ブランド〜』
効果検証を「人体実験」で行ったことが評価される
日本政策金融公庫が行った「第4回高校生ビジネスプラングランプリ」において、大阪府立三国丘高等学校のプラン「ビビック」が優勝しました。理由は、開発に当たって高校生が実際に体を張って「人体実験」をしたことです。 具体的には、高校生達が蚊除けグッズを開発するためにフィリピンでのフィールドワークを行い、彼ら自身がデング熱やジカ熱の予防対策のために天然素材を利用した商品作りを仮説を立て効果を検証していきました。 高校生らしい発想も大事ですが、それとともに若さを生かして体を張った商品作りが評価されました。ビジネスコンテストからは、単に発想の豊かさだけでなくそれを行動につなげる姿勢が学べるのです。
高校生ビジネスプラングランプリ
「想像力、無限大∞高校生ビジネスプラングランプリ」と名付けられたこのビジネスコンテストは、日本政策金融公庫が主催し、第4回大会においては日本全国から324校がエントリーしました。
まとめ
起業で成功したいと志す人が学んでおくべき、ビジネスコンテスト優勝作品から学ぶ4つの勝利の法則をご紹介しました。継続できること、発想の柔軟性、社会貢献度、実現可能性のどれをとっても実際にビジネスを成功させる上でとても大事な要素です。
多くの人が見切り発車で起業して壁に当たり「こんなはずではなかった」と嘆きながら数年以内に廃業しているのが現実です。そうならないためにも、全国からの厳しい予選や選考、そして本戦を勝ち抜いて優勝したビジネスコンテストの作品にはそれだけの特異点がありますし、そこから謙虚に学ぶべきです。