経営者の10の条件!あなたの性格や資質・心得は合ってる?

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組織の経営について責任を持つ、経営者。結果や実績を残している経営者と、会社を倒産させてしまう経営者の違いをご存じですか?

世の中にはさまざまな企業があり、その経営スタイルは十人十色です。しかし、成功する経営者にはいくつかの「共通点」があります。

この記事では、できる経営者になるための10の条件をご紹介していきましょう。

 

 ■【その1】論理的な思考ができる

論理的思考とは、「2つの事柄の関係性を正しく認識する能力」のことです。経営者には、直感や感覚が求められるケースもありますが、数字や理論を用いて根拠のある理由を導き出すスキルがさまざまなシーンで求められます。

では、論理的な思考ができるようになると、具体的にどのようなメリットが発生するのでしょうか?

 

〇論理的思考ができれば、好印象を与えられる

営業の商談や報告書作成、プレゼンテーションなど、社会ではさまざまな場面で論理的思考が必要となります。論理的思考ができる経営者になれば、相手を説得しやすくなるので取引が成立しやすく、ビジネスの場でも好印象を与えられます。

〇初対面の方でもプラス評価につながる

例えば、自社の経営理念や経営目的を分かりやすく伝えることはできますか?初めてお会いする方に対して、「自分の会社が何をやっているのか」を端的に説明できる能力は非常に重要です。論理的思考ができると、「分かりやすく伝えられる人」というプラス評価につながります。

また、正確に質問を汲み取ったり、簡潔に回答できたりすると、商談がスムーズに進むでしょう。「今後とも、お付き合いをしていきたい」と、先方も感じてくれるはずです。

〇逆算して紐解くスキルが身につく

論理的思考ができれば、目標を達成するにあたり「いつまでに、どのレベルまで持っていくか」という逆算する力を身につけることができます。逆算するためには、感情的な思考プロセスを捨てて、冷静に物事を判断する必要があります。

分析した事柄について「分かりやすく紐解いていく」能力は、さまざまなシーンで役に立つことでしょう。

 

このように、論理的な思考は社会のさまざまなシーンで役立ちます。しかし、思考は視覚化できないため、自分にどれほどの論理的思考が身についているのかは判断しづらいところです。

これから論理的思考を鍛えていきたい方は、「結論から話す癖」をつけましょう。最初に結論から切り出すことで、その事柄について自然と分かりやすく説明できるようになります。また、理由を整理しながら話すことで、より論理的な会話に発展するでしょう。

 

■【その2】謙虚に振る舞える

スタッフから支持される経営者は、謙虚に振る舞っている傾向が見られます。上から目線の傲慢な経営者では、いつの間にか周りが敵だらけになってしまいます。一流の経営者とは、「常に学ぶ姿勢を大切にしており、相手の長所を認めることができる人」です。

成功している経営者は、どれだけ売上が好調になっても学ぶ姿勢を忘れていません。「もうここまで来たから、勝手に会社が大きくなるだろう」と考えている方は、成功者にはおそらくほとんどいないでしょう。現在の経営状態を見据えて、新たな発見課題挑戦を探し続けています。

誰もが知っている大手企業でも、生き残りをかけてさまざまな「ヒット商品」や「経済効果」を生み出しています。経営陣がひたむきに学ぶ姿勢を重んじているからこそ、時代のニーズに合った経営戦略を生み出せるのでしょう。

また、自分のアイデアや戦略が長けていても、周りとの温度差があると経営は成り立ちません。そのため、「優秀なスタッフに恵まれていないから」と言い訳をする方は、経営者に適しているとは言えないでしょう。

会社を動かしているのはスタッフです。スタッフ1人1人が動くことで、利益が生まれるといっても過言ではありません。一流の経営者になるためには、ともに働く仲間の長所を認め、信頼関係を築く必要があります。

スタッフとの信頼関係を築くには、どんな困難に陥っても「明るく朗らかな姿勢を崩さない意識」を持つことが大切です。プラス思考で問題を打破することは、経営者として欠かせないスキルといえるでしょう。常にポジティブシンキングの経営者が会社を引っ張ってくれれば、スタッフも安心して働くことができます。

 

■【その3】戦略的に経営を考えられる

戦略的経営とは、「会社の進むべき道を明確にした上で、何をするのか?」という考え方です。競合を意識することも大切ですが、長期的な視点で企業活動全体の方向を決める能力が問われます。では、戦略的に経営を考えるには、具体的にどのようなことを意識すれば良いのでしょうか?

 

○結論から考える

「結論から考える」というプロセスは、論理的思考だけではなく、戦略的経営の考え方にも必要です。会社のゴールイメージを正しく認識し、現状とのギャップを埋めるようにしましょう。

○全体から考える

企業活動の方向を決める上で、さまざまな角度から問題点を分析することも大切です。上から、横から、斜めから、さまざまな角度で物事を見る姿勢を意識してください。

○する・しないを決める

戦略的経営プランが決まっても、やり方を間違えてしまうと倒産の危機に直面してしまいます。人材・金・時間・情報など、企業の経営資源は限られています。やりたいことが数多く見つかった場合、思いきって「やらない」と選択することも時には必要です。

「する・しない」を明確に決めると、より実現可能な戦略的経営を考えることができるでしょう。

 

■【その4】重要なことを見極め、それに集中する

経営者として事業をスタートすると、さまざまな案件が飛び込んできます。全ての案件を引き受けると、許容量を超えてしまう恐れがあるでしょう。

一流の経営者になるためには、「何が大切かを選び、それ以外は捨てる」という行動を起こすことが必要です。例えば、「重要度の低い仕事はやらない」「自分ではなくてもできる仕事は、他人に任せる」など、案件を引き受けるときのルールを決めるようにしましょう。「既存の顧客がいるから、とりあえずその仕事を継続している」という考え方では、遅かれ早かれ倒産の危機に陥ってしまいます。

また、案件を引き受けるときにルールを決めるだけではなく、重要なことを見極めて集中する術も知っておきましょう。例えば、「目標達成までの最短ルートを書き出し、絶対にチェックすべきポイントを明確にする」と、無駄なことに時間を割くリスクがなくなります。

経営者にとって、取捨選択集中力は欠かせない能力です。目的が明確な事業であれば、会社全体の士気も上がります。

 

■【その5】常に好奇心や探求心を持っている

経営者になる人は、常にワクワクする気持ちを大切にしています。街を歩いているとき、トイレで用を足すとき、電車に乗っているとき、お酒を飲んでいるときなど、さまざまなシチュエーションからビジネスヒントを探しています。

例えば、電車に乗っているとき、必ずといっていいほど車内には広告が貼られています。そのときの広告のキャッチフレーズを見て、「この商品には、この言葉を使うことで魅力が引き立つのであろう」「自分だったらこういう言葉にしてみるかな」など、アイデアを生み出す癖をつけてみましょう。日常生活にはビジネスにつながる「何か」が転がっているため、常にアンテナを張ることが大切です。

Amazon(アマゾン)の創業者として知名度が高い最高経営責任者「ジェフ・ベゾス」氏は、子どもの頃から好奇心と探求心が強かったといわれています。彼は小学校入学前から「ねじ回し」を使いこなし、自分のベッドをバラバラにしたことがあります。大人になってからも「ビジネスチャンスは、周囲の人たちが目をつけないところにあるのだ」と語り、好奇心や探究心の大切さを伝えています。

 

■【その6】人の話をしっかりと聞く

論理的思考で自分の話を伝えるだけではなく、「人の話をしっかりと聞く」ということも経営者には大切です。

社会や政治、経済、流行など、さまざまな事柄に関して周囲の人たちから意見を聞くと、アイデアやビジネスヒントにつながります。「あなたはどう思っている?」「今後どうしたらいいのか、あなたの考えを教えてほしい」など、周囲の意見に耳を傾けることで、思わぬヒントを得られるかもしれません。

また、経営者である社長が社員の意見を真摯に聞いてくれるという環境になれば、社員のモチベーションアップにつながります。「社長に意見を伝えたい」と考えている社員は、数多く存在します。意見を伝えるために、自己研鑽に励む方も出てくるでしょう。

さらに、人の話を聞くことは自分のためにもなります。インターネットや新聞から得られる二次情報よりも、目の前にいる人の意見である「一次情報」のほうが、アイデアやビジネスヒントにつながりやすいとされています。相手の話を常に関心しながら聞き、集めた情報を取捨選択する癖をつけましょう。

 

■【その7】時間をしっかりと管理できる

できる経営者になるためには、時間管理のプロになる必要があります。経営者は従業員の労働時間、仕入れにかかる時間など、さまざまな時間をコントロールする必要があるので、あらゆる時間に関してきちんと管理しなければなりません。

まずは、何の仕事をどの程度の時間行ったのか、パソコンでも手帳でもいいのでメモするようにしてみましょう。こうすることで、「生産性の低い仕事」と「生産性の高い仕事」が視覚化されます。では、会議や書類作り、接待など、本当にそれだけの時間が必要なのでしょうか?「ミスが発生しやすい仕事」や「マニュアル化されていない仕事」に時間を割くことはできませんか?

時間管理をすることで、当たり前のように行っていた作業に変化が生じます。会社を発展させるには、無駄な時間の見直しをする必要があるでしょう。

また、経営者になったからといって、馬車馬のように働く必要はありません。「健康管理」や「家族の時間」を大切にできる人こそが、一流の経営者です。時代の変化とともに、働き方に関してもどんどんブラッシュアップしていきましょう。

 

■【その8】投資と回収の仕組みをしっかりと理解している

経営者が行うのは、社員との良好な関係を築くことだけではありません。経営の意味について、今一度考えてみましょう。

経営とは、「継続した投資・回収の仕組みと、その活動」です。つまり、ビジネスにお金を投資して、きちんと回収する活動を続けることを指します。投資の成功により利益が発生したら、さらに投資金額を増やすことが大切です。

なお、お金の投資が止まった企業は、最終的に「倒産」を迎えることになります。一度の投資だけでは、経営としては成り立ちません。

一般的に、投資の金額が増えたときには「成長」、投資の金額が減ったときには「衰退」を表します。この仕組みをしっかりと理解し、投資をするべき時期に資金を費やすようにしましょう。

 

■【その9】決断力がある

どうすれば自社にとって有益になるのか?」を考えて、潔く決断できることは、経営者になるために必要不可欠なスキルです。

子どもの頃から優柔不断であった人でも、決断力を養うことは可能です。問題を分解し、分析する癖をつけることができれば、潔く決断できるようになるでしょう。

社会において決断するときに必要なのは、数字です。データを基に、事実や根拠とすり合わせていきます。いかなる場合でも根拠性を重視し、データを見ながら焦らず自信を持って決断する姿勢で臨みましょう。

また、決断をする際には、好き嫌いなどの価値観で決めていないか確認してください。「感情的になっていないか?」「自社の強みを生かしているか?」「ボランティア精神の無益なビジネスをしていないか?」などを確認し、自分の都合のよい価値観のみで判断している場合は、一度経営に対する考え方を見直すことが大切です。

 

■【その10】体力がある

これまでの「能力」や「心構え」を兼ね備えた経営者を目指すには、なんといっても体力が必要になります。最近では、経営者の間でトライアスロンがひとつのブームになっており、「体力と戦略性が鍵となるスポーツ」を好む経営者は多い傾向にあります。

体力向上のために運動を取り入れていくと、体調管理能力を身につけることができます。経営者にとって、風邪で寝込んでしまうことが一番の機会損失です。体を動かして自己管理を徹底しましょう。

また、誰かと競い合うスポーツを始めると、ビジネスに必要な「闘争心」を手に入れることができます。「勝つためにはどうすればいいのか?」と考えることは、経営においてとても重要です。

そのほか、運動により「生活習慣病予防」や「ストレス軽減」にもつながります。経営指針に悩んでしまったときは、体を動かして気持ちをリフレッシュさせましょう。

 

■まとめ

一流の経営者になるには、さまざまな能力と心構えが必要となります。まずは日常生活のありとあらゆるものから、ビジネスにつなげる好奇心や探究心を養いましょう。そこから論理的思考や経営的戦略を踏まえ、多くの人たちから意見を聞くことが重要です。

また、客観的な目線で物事を判断するスキルも欠かせません。ひとりよがりな経営者の態度は、社員のモチベーションダウンにつながるだけではなく、会社の存続に関わってしまいます。

経営者としての自信がなくなったら、「経営とは何か?」について振り返りましょう。あれこれ考え過ぎてしまうと、周りまで見えなくなってしまいます。体調管理も仕事の一環であるため、体を動かしながら自分を見つめ直すと良いでしょう。

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