冬の暖房に欠かせない灯油は、ガスや電気に比べてコストが低く暖まりもパワフルなので重宝する暖房源です。換気をしたり購入しに行く手間がかかりますが、家計の負担を軽くする方法として見逃せないものです。
個人の生活スタイルにより暖房器具の使用も異なりますが、一番コストの高い電気ストーブはさておき、性能の良いエアコンならランニングコストは石油ストーブと同等になります。しかし外気温が2度にまで下がってしまうとエアコンはエネルギーをかなり消費し始めますので、寒さが厳しいときは灯油を使用した方が有利となります。
2015年7月現在の灯油の価格は18リットル1635円ですが、1円あたりで作れるエネルギー量が電気やガスよりもまさっていることで一番コストが低い暖房源なのです。しかしいくら低コストだと言っても無駄な灯油はできるだけ使用しないように節約を心がけたいものです。
今回ご紹介する節約術を行えば、1年間で2万円、40年間で約80万円の節約ができます。給料のように実際お金を得ることはできませんが、毎年使用した灯油の金額を比較しながら削減できた金額が確認できれば実感がわいてくるでしょう。
今年は2,0000円節約できたとしたら、やり甲斐を感じて灯油の節約が習慣になることでしょう。さらに慣れてくれば請求書を比較しなくても体で覚えるようになるので無駄なく節約ができるようになります。また寒い中灯油を買いにいく手間も少なくなり一石二鳥です。
灯油を効率よく節約するには普段の生活習慣を改善するだけで簡単に始めることができます。毎日の努力がやがて大きな金額となって返ってきます。
さっそくここにご紹介する5つの簡単な方法で、皆さんも80万円の灯油節約を目指してがんばりましょう。
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① 窓をしっかり締めて節約アップ
暖房をするときは灯油だけでなく他の暖房源を節約するために窓はしっかり締めることが基本的なルールです。窓を閉めるときは両端が隙間なくしっかりしまっているか確認しましょう。
窓を開けっ放しがちなバスや洗面所、トイレなども、必要な所以外は閉めておくことで家全体が暖まりやすくなります。トイレや洗面所に行くときも急激な室温の変化を受けることもありません。
しかし部屋の中で石油ストーブを使用していると酸素を燃焼するので、一日中閉め切ったままにしておくと一酸化炭素中毒になってしまいます。少なくとも1時間に1回は数分窓を開けて換気をするようにし、乾燥も防ぐようにしましょう。換気をしている間に他の部屋に移動するときは、換気をした部屋の窓を開けっ放しにしないよう注意します。
窓を閉める以外にも、窓を二重にサッシにすることで外気を遮断することができ灯油代を20%カットすることができます。朝夕には結露がつき始める冬でもサラッと乾いた状態で維持できますので、雫をふき取ったりカーテンの洗濯の手間も省けます。
また二重カーテンを天井から床までつければ、年間約1,000円の節約ができます。カーテンは断熱材として使用できる他、光を遮断したり部屋のインテリアとして使ったりできる実に便利なアイテムです。
しかし灯油の節約を考えると、冬の間は遮断カーテンをレースのカーテンに替えることをおすすめします。レースのカーテンから自然光が入ってくるので、暖房をつけなくても部屋を暖めてくれます。あらかじめ二重カーテン用のレールを取り付け、日中は厚手のカーテンを開けておき夕方頃から閉めるようにすれば効率よく灯油の節約ができるでしょう。
② 部屋の空気を循環させる
温かい空気は上昇しますので、フロアが冷たいと感じても椅子に上ってみると天井に向かって空気が暖かくなっているのがわかります。そんなこととは気づかずに肌寒いからと必要以上に室温を上げてしまうと、無駄な灯油を使ってしまうことになります。
そこで灯油を少しでも節約するためにも、シーリングファンやサーキュレーター、扇風機で空気を循環させ、下に温かい空気を部屋全体に送るようにしましょう。温かい空気が循環できればフロアに座っていても快適に過ごすことができます。
シーリングファンにはプラスティック製のものから木製で照明付きの洒落たものまでネットや照明器具店などで3,000円から購入することができます。リモコン付きのものなら空気循環の必要に応じて作動をコントロールすることが簡単にできます。また部屋のインテリアとして楽しむこともできます。
またサーキュレーターは遠くまでダイレクトに風を起こして循環する装置ですので床においても効果的に空気の循環ができます。幅30cmほどのコンパクトなものなら場所もとらず小さな扇風機感覚で使えます。部屋の間取りにもより値段は変動しますが、ボルネード社のサーキュレーターですとネットで約3,000円〜で購入できます。
両方とも決してお買い得な値段ではありませんが、1度買ってしまえばそれ以上のコストはかかりませんので、余分な灯油を何十年も無駄に費やすことを考えるとかなりリーズナブルな価格となります。
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③ 室温を上げすぎて無駄な灯油を消費しない
寒い中帰宅をすると早く部屋を温めようとつい室温を上げてしまいます。灯油はランニングコストが低いのでさらにこのような習慣はついてしまうようです。
30分ほどすれば部屋も暖まり、入浴をしたりアルコールを飲んだりすれば体もすぐにホカホカしてきます。汗をかいても室温を下げずに。半袖になったり窓を開けたりして涼んでいる人もいるでしょう。
しかしこれでは灯油を節約するどころか、浪費をしてしまっています。窓を開けたり半袖になって暑さを和らげるのではなく、暖房機を一度切ったり、室温を下げるようにしてクールダウンするようにしましょう。
室温は2度下げるだけで年間約23,200円の節約ができます。暖房を切ればより節約ができます。また少し寒く感じたらブランケットなどで膝を包むだけでも心地よく過ごすことができます。酸素を燃焼しないので空気もキレイでいられますし何と言っても灯油代の賢いサポートになります。
また就寝30分前には暖房機を切るようにすることでも大きな節約が期待できます。
④ 断熱シートを窓際に設置する
窓用の断熱シートにはボート、透明フィルム、梱包用のプチプチ、ダンボールなどがあります。これらの断熱シートをつけるだけで室温を2〜4度まで上げることができます。一枚ガラスの窓ならその効果はすぐに実感でき、そのため灯油の使用も少なくなり、気づくと毎月の灯油代が節約できていることがわかります。
家の作りや好みによって使いやすい断熱シートを選びましょう、デザインの入ったボードでも900円前後から値段で購入できますので一度試してみると良いでしょう。ここに断熱シートとしておすすめするボード、梱包用のプチプチ、プラスチックダンボール(プラダン)それぞれの断熱シートの特徴をあげてみます。
① 耐久性がある断熱ボード
パネルとも呼ばれて販売されているボードには、様々なデザインが両側に施されていますので裏面が外から見えても安心です。またサイズも選ぶことができ必要であればカッターなどで自由なサイズにカットすることができます。
厚さもメーカーによって様々ですが、4mmや7mmなど折りたたみ式になっており、コンパクトに収納できるので使わない時期も問題なく隅に置いておくことができます。
ボードはポリプロピレン製でできていますので、防水性や耐久性があるので長期にわたって使うことができます。
灯油を効果的に節約できるほか部屋のインテリアにもなるこのボードは、ホームセンターやネット上で900円前後から購入できます。必要によって2〜3個用意すればさらに灯油の節約ができます。
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② プラスチックダンボール(プラダン)
プラスチックダンボールはポリプロピレン製のダンボールで窓の断熱材として使用されています。様々なカラーが揃っており、折りたたみ式やリピート使用ができるものなど個人のニーズに合わせたタイプを見つけることができます。
ネット上では1枚約300円から購入でき、5〜10枚セットになっているものは、万が一破損した時に置き換えがあるので安心です。ホームセンターでも同様に購入できますが、半透明のタイプは付けていることが気づかないので部屋のインテリアの調和を保つためにおすすめです。子供部屋にはカラーのプラダンをつければ部屋の模様替えも楽しむことができます。
プラダンは簡単にハサミやカッターなどで必要な大きさに切ることができますが、切り口をすっきりとさせたいならカッターが良いでしょう。外気を完全にシャットアウトするために、サイズをきちんと計って取り付けるようにしましょう。
実際のプラダンでの断熱効果は、外気が9度の場合、ガラスの温度が10度に対しプラダンは17度になっていることです。それだけに室温も18度とキープすることができ、効率よく灯油代を節約することができます。
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③ シンプルな梱包用のプチプチ
おなじみの梱包用のプチプチシートは空気を含んでいますので、効果的に部屋を温める効果があります。また小さなお子様がいる家庭では、窓にぶつかったり逆に傷がつかにようにプロテクトする役割もしてくれます。
家具などを購入した時についてるものをあらかじめとっておけば、後になって買う必要もありません。ホームセンターで購入する場合は60cmx20cmで約700円で手に入ります。また大きなサイズや厚手の丈夫なタイプでは1,000円前後で購入できます。
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⑤ 隙間テープで隙間風をブロック
冬になると隙間風が寒く感じます。ドアやサッシがガタついていたりしますと隙間風はどんどん入ってきて、灯油の使用量が多くなるほか風邪を引いてしまうことになります。
外気が侵入しないようにリフォームをするのもお金と時間がかかります。そんなときの応急処置として隙間テープを使用しましょう。隙間テープを使うと部屋が効果的に温まるので灯油節約にぜひおすすめです。
隙間テープは100円ショップ、ネット、ホームセンターなど様々な場所で販売していますので、ネットやホームセンターでは500円ほどで販売しています。粘着テープが付いていますのでガムテープを貼る感覚で簡単に貼り付けができます。カラーは様々ありますのでつける場所の色に合ったものを選びましょう。
また隙間風をブロックすることでホコリも入りにくくなります。ドアやサッシは掃除が面倒な場所でもあり、汚れていないとなかなか気づかない部分でもあります。そこで隙間テープを使用すれば、このような手間も簡単に解消することができるのです。
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まとめ
灯油を節約するには、お金をかけずに誰でも実行できる方法が沢山あります。節約をサポートするグッズがホームセンターやネットで手頃な値段で購入することができますのでぜひ利用しましょう。
効率よく灯油を節約するには、外気を入れないことや室温をあげすぎないことが基本です。これらのことをベースにして賢い灯油の節約法を実行すれば、快適な冬を過ごすことができるでしょう。
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