中小企業や個人事業主の場合、短期で少額の借入をしたいという場合も多いでしょう。しかし、そういったニーズに対して銀行の事業者向けローンは審査が厳しく、中小企業や個人事業主ではなかなか利用できません。
こうした難しい問題を解決してくれるローンが、オリックスのVIPローンカードBUSINESSです。ここではVIPローンカードBUSINESSの5つのメリットと、審査を通すポイントについてご紹介していきます。
目次
■VIPローンカードとは？
By: Kristopha Hohn
VIPローンカードは、カードローンの大手であるオリックス・クレジット株式会社が発行するカードローンです。気軽に申し込みや利用ができる上、会員になるとホテルやゴルフ場、レンタカーなどを優待価格で利用できます。
VIPローンカードBUSINESSは、このVIPローンカードを事業者向けにしたものです。個人向けのVIPカードローンとは違い、個人事業主や経営者を対象としており、事業主でない人は申し込みができません。
VIPローンカードBUSINESSの最大の特徴は、カードローン形式であることです。全国のATMなどでも利用でき、資金確保に時間がかかりません。1枚用意しておけば、事業主が悩みがちな急な資金調達にもスピーディに対応できます。
VIPローンカードBUSINESS（ビジネスローン・事業者ローン（個人事業主ローン）） | 【公式サイト】カードローンならオリックス・クレジット株式会社
では、以下でVIPローンカードBUSINESSのメリットをご紹介していきましょう。
■【メリットその1】最短で即日融資が可能
VIPローンカードBUSINESSは、最短で即日融資が可能です。平日の14時30分までに審査手続きが完了すれば、その日のうちに融資を受けられます。ただし土日は審査ができず、審査は短くても60分かかる点に注意が必要です。審査が15時を超えてしまうと、即日融資ができなくなってしまいます。
すぐにでも必要であれば、前夜から当日の早朝にかけてインターネットなどで申し込みを行いましょう。電話ではなくインターネットで申し込むことが早く融資を受けるポイントです。
■【メリットその2】トップクラスの利便性
VIPローンカードBUSINESSは、事業者向けカードローンの中でもトップクラスの利便性を誇ります。全国のCDやATMのおよそ99%で利用でき、提携先の銀行も「使えない銀行を見つけることが難しい」と言われるほど、大手銀行から地方銀行まで幅広く提携しています。
全国のCD・ATMで利用できるため、全国どこにいてもすぐにお金が調達できます。急な資金調達が必要になることが日常のビジネスの世界では、この利便性は非常に重宝されます。コンビニやATMのほか、電話やインターネットなどでも即時利用可能です。
特に成長途中の企業では、急な運転資金やつなぎ資金が必要になりやすいものです。使わずとも持っているだけで、いざというときの資金調達に役立つでしょう。
■【メリットその3】総量規制の対象外
VIPローンカードBUSINESSは事業者向けローンであるため、総量規制の対象外です。総量規制とは貸金業法の中に定められているもので、1社、もしくは複数社から借り入れている金額の総計が年収の3分の1を超える場合、貸金業者はそれ以上のお金をその人に貸し付けてはならないというルールです。
しかし、事業者の場合は新しい事業への投入資金や設備のための設備資金など、事業投資にお金がかかります。年収の3分の1を超える借入をしなければ、できない事業もあるでしょう。特に個人事業主の場合、収入が安定しないこともあり、年収の3分の1の借入となると50万円ほどしか借り入れられないという状況も出てきます。
そのため、貸金業法では事業者向けのローンは総量規制の対象外としています。VIPローンカードBUSINESSはもともと事業主しか申し込めない事業用のカードローンのため、事業者向けローンに分類されます。仮に個人で年収の3分の1の借入があっても、VIPローンカードBUSINESSであれば、新規の借入が可能です。
■【メリットその4】会員限定のサービスが受けられる
By: ume-y
VIPローンカードBUSINESSには、会員限定のサービスがあり、加入することでこれらのサービスを受けられるようになります。
サービスは基本的にさまざまな場所での優待価格を受けられるもので、ビジネスホテルやシティホテルのほか、リゾート系ホテルなどに優待価格で宿泊できます。また、ゴルフ場やレンタカーの利用代金、さまざまな施設の入場料なども優待価格での利用が可能です。
■【メリットその5】追加融資や即日返済も可能
VIPローンカードBUSINESSは、追加融資や即日返済が可能なカードローンです。そのため事業の営業状況に応じて、返済をしたり借入をしたりが自由にできます。
資金繰りで一時的にお金を借り、お金が入ってきたら全額を一気に返済ということも可能です。逆にお金が足りなければ限度額内で追加で融資を申し込み、利益が生まれたら臨時返済ということもできます。
このように、VIPローンカードBUSINESSには経営者や個人事業主にとって、いくつかのメリットが見られます。しかし、その反面でデメリットも存在しているので、利用は慎重に検討しなければなりません。
次からは、VIPローンカードBUSINESSのデメリットについてご紹介していきましょう。
■【デメリットその1】インターネットでの申し込みがメイン
VIPローンカードBUSINESSはインターネットの申し込みがメインであり、電話での申し込みを受け付けていません。そのため、インターネットが苦手な人や、店舗で申し込みをしたいという人は手続きに手間取ってしまうことがあります。手続きに手間取ってしまうと、即日融資は難しくなるでしょう。
ただし、VIPローンカードBUSINESSには、サポートしてくれるパーソナルセンターやカウンセリングデスクがあります。インターネットが苦手という人はこちらに相談してみるのも良いでしょう。
■【デメリットその2】リボルビング返済を選択すると返済に時間がかかる
VIPローンカードBUSINESSだけでなく、ビジネスローンは全体的にリボルビング返済のものが多いです。リボルビング返済とは、毎月一定の最低額以上を返済していく返済方法ですが、きちんとした返済計画を立てておかないと、返済期間が長引くというデメリットがあります。
VIPローンカードBUSINESSは消費者金融系のカードローンですが、消費者金融系のカードローンは総じて銀行系カードローンより金利が高めに設定されています。VIPローンカードBUSINESSも、金利は6.0%～17.8%です。
消費者金融系カードローンの中では低めの金利とはいえ、返済が長引くとその分支払う金額は多くなります。しっかりとした返済計画を事前に立てておく必要があるでしょう。
■審査を通す4つのポイント
By: Sebastien Wiertz
VIPローンカードBUSINESSにおいても、通常のローンと同様に審査が実施されています。融資を受けるためには、当然ですがこの審査に通過しなくてはなりません。
そこで以下では、VIPローンカードBUSINESSの審査のポイントについてご紹介してきましょう。
【ポイントその1】嘘をつかない
VIPローンカードBUSINESSの申し込みをする際には、自分の情報をフォームに入力していきます。この際には嘘をつかず、正しい内容を入力するようにしましょう。お金を借りたいからといって嘘をついても、最終的に書類を提出してそれを証明しなければなりませんし、信用情報を調べられれば、その嘘は簡単にバレてしまいます。
お金の貸し借りを行う間柄で、信用は最も大切です。嘘をついていたことがわかれば、貸金業者からの信用が一気に落ちてしまいます。信用度を上げるためにも、情報は正しい内容を申告するようにしましょう。
【ポイントその2】自身の信用情報を確認しておく
VIPローンカードBUSINESSの申し込みをする前に、自分の信用情報を確認しておきましょう。VIPローンカードBUSINESSは事業用のカードローンではありますが、貸付を行う対象が個人のため、事業の業績とともに個人の信用情報も重要視されます。総量規制の対象外とはされていますが、それでも返済が厳しいと判断されるとカードを作れません。
貸金業者は貸付を行う前に、個人信用情報機関に問い合わせをして個人の信用情報を調べられます。この情報ではどこからどのくらいの借入をしているのか、過去に信用事故を起こしていないかなどがわかります。
他社からの借入が多かったり、遅延や事故の履歴などが残っていたりすると、事業用のローンでも借りにくくなってしまいます。総量規制の対象外でも、すでに他社からの借入が年収の3分の1以上あると、カードを作ることは難しくなるでしょう。
現在2社以上の借入がある場合や他社で100万円以上の借入がある場合、どこかを完済してから申し込んだ方が審査に通りやすくなります。また、遅延や延滞、信用事故などを起こしているとカードを作りにくくなるため、普段から遅延や延滞のない返済を心がけることが大切です。
【ポイントその3】先に書類を準備する
VIPローンカードBUSINESSの特徴は即日融資が受けられることです。この利点を最大限に活かすためにも、書類は申し込む前に準備しておきましょう。
VIPローンカードBUSINESSの申し込みに必要な書類は、身分証明書と最新の所得証明書です。身分証明書は運転免許証や健康保険証、パスポートなどで対応できます。運転免許証やパスポートなどは有効期限が切れていると無効になるため注意が必要です。
所得証明書は源泉徴収票や、税務署または税理士印のある確定申告書、課税証明書などが用意できると良いでしょう。これらが用意できない場合には直近2ヶ月分の給与明細書や、直近1年分のボーナスが分かる書類が必要です。個人事業主の場合は確定申告書のほかに、今後の事業計画、収支計画、資金計画などを所定の用紙で提出します。
書類を先に準備しておけば、申し込みをしてすぐに書類の確認ができるため、審査が早く完了しやすくなります。
【ポイントその4】資金使途と返済計画を明確にする
VIPローンカードBUSINESSはビジネスのためのカードローンです。そのため、事業のために使われることが前提条件となっており、どういう事業にお金を使っているのかが審査のポイントになります。
また、事業の見通しが立っていて、きちんと返済のための計画が立てられているかも大切です。返済計画のスケジューリングがしっかりしていると、経営者として信頼され、貸付側からの信用度が高くなります。信用度が高いとその分お金を借りやすくなるため、まずは資金使途と返済計画を明確にし、自分の事業がいかにしっかりしているかをアピールしましょう。
■まとめ
今回は、VIPローンカードBUSINESSについてご紹介してきました。
VIPローンカードBUSINESSは、すぐにでも資金調達がしたい人、いざというときに備えておきたいに人に向いている事業主向けカードローンです。持っているだけで事業の役に立ってくれるでしょう。利用を検討している方は、今回ご紹介した審査のコツを押さえた上で、しっかりと準備を進めておくことが大切です。
なお、中小企業が資金を調達する手段は融資だけではありません。融資以外に効果的な資金調達方法としては、売掛金を売却するファクタリングが挙げられます。
ファクタリングも短期間で資金を調達できる手段なので、多くの売掛金が存在している会社は利用を検討してみましょう。
