最近、株式投資をする人が増えています。インターネットで株を簡単に売買できるようになり、株式投資へのハードルが下がったことが背景にあります。また、景気が良くなったとは言ってもなかなか給料が増えないので、少しでもお金を増やそうという考えも広がっているという事情もあると思います。
でも、実際に初めて株を買うときは心配ごとが多いものです。大切なお金を投資するのですから、分からないことがあるまま株式投資を始めるのはとても不安ですよね。
そこで今回は「ポイント4点で簡単!SBI証券で始める初めての株の買い方」と題して、株式投資の初心者の方に、始めて株を買う上での手続きや流れを分かりやすく解説します。
株式投資の知識や経験がゼロの方でもわかるように、証券会社への口座解説の方法から実際にインターネットでの株の買い方まで、SBI証券の実際の画像や図を使って分かりやすくお伝えします。また、「指値」「成行」「逆指値」など、普段の生活ではなかなか聞くことのない株式投資の用語についても解説します。
今回の記事を読んで頂き流れに沿って口座開設・入金してもらえれば、簡単に実際に株を買って株式投資をスタートさせることができます。ぜひ、株を買って株式投資を始めてみてください。
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目次
まずはここから理解しよう!株を買う時の全体的な流れ
まずは、株を買う時の全体的な流れについて解説します。始めて株を買うときは、以下の4点のポイントを確認しておくとスムーズに進めることができます。
- 証券会社に口座を開く
- 口座に入金する
- 実際の注文の流れ
- 株の注文方法の種類
株を買うには必ず証券会社に口座を開く必要があります。証券会社は大きく分類すると、総合証券会社とネット専業証券会社の2種類あります。株式投資の初心者には、簡単に口座を開けて取引もパソコンやスマホで行える、ネット専業証券会社で口座を開くといいでしょう。
口座を開いた後は、投資に使う金額を入金します。銀行の窓口やATMから振り込んだり、インターネットバンクから振込手続きを行ったりします。そして、インターネットから買う株を選び注文手続きを行えば、無事に株を買うことができます。また、株の注文方法には大きく分けて「指値」「成行」「逆指値」の3種類あり、それぞれの内容についても解説します。
株を買うための準備をする!証券会社に口座を開く
今回はインターネット専業証券会社の中でも、口座数NO.1で安心度が高いSBI証券を例にインターネットからの口座開設方法を解説していきます。
口座開設申込
SBI証券ホームページ https://www.sbisec.co.jp/ETGate
上記URLから、SBI証券ホームページのTOP画面に入れます。
上記TOP画面を下にスクロールさせていくと、一番右下に「今すぐ口座開設」というボタンがありますので、そこをクリックします。
本人確認書類の提出方法を選択
「今すぐ口座開設」をクリックすると、口座解説申込フォーム画面に移行します。一番上に、「本人確認書類の提出方法」があります。
証券会社の口座開設には本人確認書類の提出が必須ですが、その提出方法をWEBアップロード・書面・Eメールの3つから選択します。なお、本人確認書類は、運転免許証・健康保険証・住民基本台帳カード・在留カード・特別永住者証明書になります。
WEBアップロード
WEBアップロードは、最短3営業日で取引開始できるお勧めの方法です。デジタルカメラ・スマホ・スキャナー等で、本人確認書類の画像を表裏両面用意しておきます。
「本人確認書類の提出方法」の「WEBアップロード」にチェックを入れると、次の画面が開きます。本人確認書類の種類を選び書類の表と裏の画像をアップロードします。
書面
書面を選択するとSBI証券から「本人確認書類届出書」が後日郵送されます。届いたら必要事項を記入し、本人確認書類のコピーを同封の上返送します。
Eメール
Eメールを選択すると、SBI証券から「専用メール送信フォームURL」が記載されたメールが届きます。WEBアップロードと同様に、デジタルカメラ・スマホ・スキャナー等で本人確認書類の画像を表裏両面用意し、送られたURLから手続きを行います。
なお、申込後7日以内に本人確認書類を送らないと書面による提出方法に変わります。
必要項目の入力
その他、名前や生年月日・住所やEメールアドレスなどの必要項目を入力していきます。今回は詳しい説明は省略しますが、特定口座・NISA・FXは初期設定のままにしておきましょう。また、WEBアップロードをすると項目が一部自動で入力されます。内容を確認し、誤りがあれば修正しておきましょう。
入力が完了すると、「次へ」ボタンが出てくるのでクリックします。
入力内容などの確認を行えば、口座開設の申込自体は終了です。
初期設定登録
口座開設の申込が終わったら、初期設定登録のための初回ログインフォームにアクセスします。
右上の「お客様サイトへログイン」に「ユーザーネーム」「パスワード」を入力してログインをクリックします。
初回ログインフォームに必要な「ユーザーネーム」「パスワード」は、口座開設申込フォームの受付完了画面に記載されています。なお、インターネットでなく郵送による口座開設手続きを行った場合は、口座開設完了後にSBI証券から郵送される「口座開設手続き完了のご案内」に記載されています。
初回ログイン後、電子交付サービスの承諾や重要事項の同意項目に同意し、勤務先や世帯主など追加情報を入力すると、初期設定登録が終了となります。
口座開設の完了
初期設定登録が終了すると、口座開設が完了します。実際の株式の取引がスタートできるのは、SBI証券から「口座開設手続完了のご案内」が届いた後になります。インターネットでなく郵送による口座開設手続きを行った場合は、すぐ取引が可能になります。
株を買うための資金を用意する!口座に入金する
口座開設が完了したら、次に株を買う資金を口座に入金します。基本的には、通常の振込と同じような感覚で入金すればOKです。ただし、ネット証券各社それぞれ便利でお得なサービスを用意しています。
SBI証券では、以下の4つの方法で入金が可能です。
- 即時入金
- 銀行振込
- 振替入金(ゆうちょ銀行)
- ATMカード入金
入金方法それぞれの特徴を以下の表にまとめています。
入金の方法 | 振込手数料 | 買付余力への反映 | 利用可能時間 | 入金方法 | お金大学の評価 |
---|---|---|---|---|---|
即時入金 | 無料 | 即時 | 24時間 | インターネット | ◎ |
銀行振込 | 有料 | SBI証券確認後 | 銀行ATM・窓口等受付時間 | 銀行ATM・窓口 | ✖ |
振替入金(ゆうちょ銀行) | 無料 | 翌営業日9時または18時 | 24時間 | インターネット | ◯ |
ATMカード入金 | 有料(セブン銀行は時間によって無料) | 即時 | セブン銀行・ゆうちょ銀行ATM受付時間 | セブン銀行・ゆうちょ銀行のATM | △ |
利用申し込みについては、ログイン後の右上「入出金・振替」をクリックし、必要な手続きを行います。
それぞれについて内容を解説してきます。
即時入金
自分の銀行口座から、SBI証券の口座に入金する方法です。
申込については、ログイン後の右上「入出金・振替」をクリックした後の画面から、即時入金の欄にある銀行名から1つを選びクリックします。
選んだ銀行によって手続き方法は異なりますので、画面の指示に従って下さい。
銀行振込
銀行振込は、三井住友銀行・三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行の3行のどれかに自分専用の振込口座を開設して、証券口座に入金する方法です。振込手数料がかかります。
申込については、ログイン後の右上「入出金・振替」をクリックした後の画面から、左下の銀行振込入金の「振込用口座の確認」をクリックします。
銀行を選び申込ボタンを押すと申し込み後15分ほどで利用できます。
振替入金(ゆうちょ銀行)
即時入金は、ゆうちょ銀行口座からSBI証券の口座に入金する方法です。
申込については、ログイン後の右上「入出金・振替」をクリックした後の画面から、右下の振替入金(ゆうちょ銀行)の「申込請求」をクリックします。
書類請求した翌営業日にSBI証券から「入金サービスに関する申込書(自動払込利用申込書)」が郵送されるので必要事項を記入の上返送します。3~4週間後に利用できるようになります。
ATMカード入金
ATMカード入金は、セブン銀行・ゆうちょ銀行のATMから、SBI証券の口座に入金する方法です。ATMカードには「キャッシュカード」「SBI証券JCBカード(クレジットカード付キャッシュカード)」の2種類があります。
申込については、ログイン後の右上「入出金・振替」をクリックした後の画面から、左下のATMカード発行をクリックし、必要な手続きをします。
わかりやすく画像で確認!実際の注文の流れ
口座開設が無事に終わり入金も済んだら、いよいよ実際に株の買い注文をしてみましょう。これまでと同じくSBI証券で株を買っていく流れを、画面の画像を使って進めていきます。他のネット証券会社でも同じような流れで進んでいきますので、この一連の流れを頭にいれておいてください。
証券会社の口座にログイン
まずは、SBI証券のホームページからログインします。
SBI証券ホームページ https://www.sbisec.co.jp/ETGate
ホームページに入ったら、画面右側「お客さまサイトへログイン」というコーナーに、「ユーザーネーム」と「パスワード」を入力し、「ログイン」をクリックします。
買う株の銘柄を検索する
ログインした画面の上に「銘柄名・コード・キーワード」と書かれた検索窓があります。ここに、これから買う株の「銘柄名」か「コード」または「キーワード」を入力します。
今回の記事では、レシピ検索の「クックパッド」の株を実際に買ってみます。そのため、この検索窓にはズバリ銘柄名の「クックパッド」か、銘柄コード(証券取引所が上場企業に対して付与した番号のこと)の「2193」、あるいはキーワードで「料理」と入力し、「株価検索」をクリックします。
銘柄情報
「株価検索」をクリックすると、クックパッドの銘柄情報がでてきます。
右上に赤で囲まれた部分の「現物買」をクリックし買い注文を出す画面に移ります。
なお、左上の黄色で囲った部分の「現在値」が現在の株価です。また、下の緑で囲われた部分の「売買単位」が単元株(株式の売買を円滑にするために設定された必要な株式の単位)になります。株を買うためには、この「現在値」に「売買単位」をかけた金額が最低でも必要になります。
買い注文
ここでは、買い注文の詳細を入力します。
まず、「株数」の入力窓に買いたい株の数量を入力します。前述のように「売買単位」が買う事のできる株数の単位になっていますので、クックパッドは、100株単位で200株、300株…と買うことができます。
次に、「価格」エリアの注文方法を選びます。ここでは、「指値」「成行」「逆指値」の3つの注文方法を選ぶことができます。ここでは、「成行」を選択します(それぞれの注文方法の詳しい内容については後述します)。
さらに、「期間」エリアについて、注文の有効期間を指定します。注文方法のところで後述しますが、株は買い注文を出しても取引が成立するとは限りません。そのため、いつまで注文を有効にするかを設定します。特に考えがなければ、当日中のままで大丈夫です。
取引パスワードを入力、「注文取引画面」をクリックします。
注文発注
注文取引画面で内容を確認し、問題なければ一番下にある「注文発注」をクリックすると、株を買うことができます。
注文が完了すると、上の様な画面に変わります。なお、注文した後でも取引が成立していなければ、注文の取り消しや変更も可能です。
買い方は1つじゃありません!株の注文方法の種類
株を買う際の注文方法には、大きく分けて3種類あります。この3種類の内容について把握しておきましょう。
成行(なりゆき)
成行とは「成り行き注文」のことで、言葉通り「銘柄を指定するが値段は指定しないで成り行きに任せて注文すること」のことです。
値段を指定しないので売り手がいれば取引が成立する可能性は高くなり、ほぼ確実にその株を買うことができます。そのため、少しぐらい高くなってしまってもいいから、絶対に買いたい場合に使う注文方法です。
簡単な注文方法で取引もすぐ成立することが多い買い注文ですので、株式投資の初心者はまずこの成行から始めるといいでしょう。
指値(さしね)
指値とは「指値注文」のことで、成行とは異なり「銘柄を指定し値段も指定して注文すること」のことです。
値段については自由に指定できます。この「値段を指定する」というのは、「ある銘柄の株を買いたいがこの値段より高い場合は買いたくない」という考えがある時に、「ある価格以下になったら買う」という値段を指定して指値の買い注文を出すことができるということです。
指値注文では、指定した値段以下で株を売ってくれる人がいなければ取引が成立しません。そのため、取引成立まで時間がかかることがあります。
指値の場合は、「価格」エリアで「指値」を選択し、買いたい値段を入力して注文します。
逆指値(ぎゃくさしね)
逆指値とは「逆指値注文」のことで、通常の指値が「ある価格以下になったら買う」という買い注文であるのに対して、逆指値は「ある価格以上になったら買う」という買い注文です。
逆指値の場合は、「価格」エリアで「逆指値」を選択し条件を入力して注文します。入力が必要な条件は2つあります。ひとつは、現在値である株価がいくら以下になったら買うか(“以上”については株を売る時に使用)です。もうひとつは、株価がその値段を下回った時にその後の買う方法、すなわち、成行か指値を選択します。
なぜこんな注文方法が必要なのでしょうか。実は、逆指値はうまく使うことでこれから上がると思うタイミングで株を買ったり、損失の拡大を防いだり、利益を確定したりできるようになるのです。
①これから上がると思うタイミングで株を買う
株を買う際に、ある値段より株価が高くなるとその先株価が急上昇していくだろうという予測をしている場合に逆指値が有効です。その値段を指定し、逆指値注文を入れることで買いたい値段になったタイミングにうまく株を買うことができます。
損失の拡大を防ぐ
株を買うということは株価が値上がりすると予測している訳ですが、いつも予想通りに推移することはなく予想が外れて株価が下がっていくことがあります。
こうした場合、株を長期的に保有し続けて値上がりを待つという考えもありますが「損切り」と呼ばれる方法で、損失を確定させることもできます。例えば◯◯円以下に株価が下がったら、一度売って「損切り」して他の株式に投資しようなどという場合に逆指値が有効です。
③利益を確定する
株を買った後に予想通り株価が上昇していったものの、その後予想に反して下がっていく場合があります。
こうした場合、引き続き株を保有して様子を見るという考えもありますが、ある程度下がった段階で「利益確定」させることもできます。すなわち、買った株価よりも高く現在の株価よりも低い株価で逆指値注文しておけば、その株価まで下がった時点で株が売れ利益が確定できるという訳です。もちろん、逆に上がっていった場合は株は売られませんので問題はありません。
今回の記事はこれから初めて株を買うことを想定しているため、逆指値は①これから上がると思うタイミングで株を買う時にのみ使えます。②損失の拡大を防ぐ③利益を確定するについては将来株を売る際の参考にしてください。
まとめ
今回の記事では、株式投資の初心者向けに「ポイント4点で簡単!SBI証券で始める初めての株の買い方」と題して、株の買い方について解説しています。
- 株を買う時の全体的な流れ
- 証券会社に口座を開く
- 口座に入金する
- 実際の注文の流れ
- 株の注文方法の種類
についてまとめています。
ネット証券の出現で、パソコンやスマホで簡単に株価の推移やニュースなども見ることができ、株式投資を始めることができるようになりました。ですが、始めて株を買うときは、やはりよく分からない点があったり、不安なこともあったりすると思います。
今回の記事をよくお読み頂ければ、株式投資の始めの一歩「株の買い方」がよく分かると思います。まずは興味関心のある株、これから値上がりすると思う株、応援したい会社の株を買ってみて、じっくりと株式投資に取り組んではいかがでしょうか。
株式投資に関心のある全ての方に、役立つ記事になれば幸いです。
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