池上彰の経済教室 アップル 成功企業の戦略を考える3

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今回は3/21に放送した「池上彰の経済教室 成功企業の戦略を考えるその4」の前半のアップルに当たるところを要約をしていきます。

エッセンスのみを抜粋しているので生徒の話などはカットしています。

この記事は3つ目です。1~2つ目、4つ目以降は下記を参照してください。
1:池上彰の経済教室 スターバックス 成功企業の戦略を考える
2:
池上彰の経済教室 マイクロソフト 成功企業の戦略を考える2

4:池上彰の経済教室 アマゾン 成功企業の戦略を考える4 

とてもおもしろい番組ですので番組を見たい方はテレビ東京のオンデマンド契約をしてみるといいかと思います。月々500円で初月無料です。

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スティーブ・ジョブスは天才技術者だった

今度はアップルです。アップルといえばスティーブ・ジョブスです。

スティーブ・ジョブスとビル・ゲイツと比較するとこんな言葉があります。

「スティーブ・ジョブスは作りたいものを作った、ビル・ゲイツは売れるものを作った。」

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スティーブ・ジョブスは作りたいものを作って大ヒットを連発しましたが失敗もたくさんありました。

ビル・ゲイツはコンピューターで動くソフトを作ったわけですが、スティーブ・ジョブスはコンピューターそのものを作ったのです。

マッキントッシュというパーソナルコンピューターを作りました。

最初は家のガレージで作り始めたのです。

そして衝撃的なコンピューターをだします。

iMacです。

今までコンピューターというと無骨な四角い箱というイメージでしたがiMacはコンピューターのイメージを一新したんですね。

これによってアップルは非常に名前が売れるようになりました。

アップルの非常に優れていたことは、画面にいろいろなマークが付けたことですね。表計算ソフトでも文字ソフトでもインターネットでもマウスでそのマーク、アイコンをクリックすれば、そのソフトを使うことができる、当たり前のように今は使っていますが実はそういったシステムを創りだしたのはアップルなんですね。

これによって初期の頃コンピューターを爆発的に売るようになります。

そして、アップルは様々な製品を出します。

iPad、iPod、iPhoneなどですね。

iPodが新しくは発売された時に日本の技術者たちはいろいろ調べてみたのですが新しい技術は全く使われてなくて日本の技術者は馬鹿にしたのですが、、、勝ったのはアップルなんですね。

日本人は新しい技術が入った新しい商品を創りだそうと考える。その例がガラパゴス携帯です。様々な技術をどんどん詰め込んだことで結局使い勝手が悪くなってしまった。ガラケーなんて言われますね。

一方はアップルは使えるようにということで今までの技術を合わせただけで画期的な商品を作ることに成功したんですね。

 

アップルの商品がデザイン的に洗練されている理由

iPadにしろiPod、iPhoneでもスティーブ・ジョブスがとても高いことを技術者に要求するんですね。手触りからサイズ、内部のコードの色に至るまでありとあらゆることにこだわりました。

アップルの製品=おしゃれというイメージをもつのはスティーブ・ジョブスが学生時代に学んだあることに影響されると言われています。

それがカリグラフィです。文字の修飾方法ですね。アルファベット習字といってもいいでしょう。

スティーブ・ジョブスは大学をつまらないといってやめてしまうのですが、カリグラフィの授業だけは出席し続けるんですね。

スティーブ・ジョブスはカリグラフィの授業に魅せられてずっと学び続けました。

スティーブ・ジョブスはその後、しゃれな商品を作ることができたのは自分がかつてカリグラフィの授業をうけたからだというんですね。

それは言ってみればリベラルアーツ(一般教養科目)と言われます。

大学は専門性が求められている、即戦力が求められている、大学をでたらすぐに役に立つことを教えようというのが主流ですが、それだけが大学ではないだろうと、幅広い教養を身に付ければ社会に出て新しいことができるだろう、そこからリベラルアーツ、一般教養科目の見直しが行われるようになっています。

スティーブ・ジョブスは即戦力ではないわけですね。彼はカリグラフィを学べば将来役に立つとは思っていなかったわけですね。面白いからという理由で学んでいた、それがビジネスに多大に影響をおよぼすようになるわけです。

スティーブ・ジョブスは癖が強かった

ただしですね、こういうことをやる人たちは一癖も二癖もあるんですね。

スティーブ・ジョブスと仕事をした人に言わせると、毀誉褒貶が別れるんですね。

彼に心底惚れこむ人もいれば、二度と顔を見たくないという人もいたんです。

アップルでもあまりに自己中心的な言動をして、周りの人と衝突を繰り返し、自分が作ったアップルを追い出されてしまうんですね。

そしてスティーブ・ジョブスは追い出されたあと、別の会社を作るんです。NEXTという会社を作り、コンピューターグラフィックスで映画を作るPixarという会社を作るんです。

Pixarというとトイストーリーやモンスターズインク、ディズニーの映画を作っている会社です。

実はPixarはスティーブ・ジョブスがアップルを追い出されたあと作った会社なんですね。

そのあと、アップルはNEXTを買収します。

スティーブ・ジョブスが作ったアップルがスティーブ・ジョブスが作ったNEXTを買収することによってアップルに戻ってくるんですね。

アップルにはスティーブ・ジョブスが戻ってくることを応援した人間がいました、「癖は強いけど有能な人物だから」と。でもスティーブ・ジョブスはアップルに戻ってきたあとなにをしたか、すぐにアップルのトップになり、独裁者になり、自分をアップルに戻してくれた恩人を社外に追い出してしまったんですね。

天才というのは人間的には付き合いづらい人が多いのかもしれません。それはビル・ゲイツについても言えることですし、そしてこれから講義をするジェフベゾスについても言えることです。

By: othree

 

ここまでです。次はAmazonについてです。

次の記事はこちら(池上彰の経済教室 アマゾン 成功企業の戦略を考える4)

 

1の記事はこちら(池上彰の経済教室 スターバックス 成功企業の戦略を考える1

2の記事はこちら(池上彰の経済教室 マイクロソフト 成功企業の戦略を考える2

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