ビジネスコンテストとは、各参加者が自分で考えたビジネスプランを持ち込んで、その内容を審査するコンテストのことです。審査基準はコンテストによって異なりますが、基本的には新規性や実現性などが重視されており、成績上位者には資金が提供されるケースも少なくありません。
このビジネスコンテストは、自分の事業計画を他人に評価してもらう良い機会にもなり得ます。ビジネスプランが評価されれば、その事業計画は成功する可能性があると判断できるでしょう。また、自分に経営者・起業家としての素質が備わっているのかという部分も、判断できるきっかけとなります。
そこで今回は、数あるビジネスコンテストの中から、おすすめのコンテスト20選をご紹介していきましょう。
目次
- ■【その1】TRIGGER
- ■【その2】TOKYO STARTUP GATEWAY
- ■【その3】Launch Pad
- ■【その4】ビジネスコンテスト キャンパスベンチャーグランプリ cvg
- ■【その5】女性新ビジネスプランコンペティション
- ■【その6】かわさき起業家オーディション
- ■【その7】全国創業スクール選手権
- ■【その8】復興ビジネスコンテスト
- ■【その9】SOHOしずおかビジネスコンテスト
- ■【その10】横浜ビジネスグランプリ
- ■【その11】40億人のためのビジネスアイデアコンテスト
- ■【その12】次世代スマートチャレンジ
- ■【その13】NCCベンチャーグランプリ
- ■【その14】Global Enterprise Challenge
- ■【その15】KOTO CHALLENGE
- ■【その16】Rise Up Festa
- ■【その17】セカンドライフビジネスプランコンテスト
- ■【その18】ASIAN ENTREPRENEURSHIP AWARD
- ■【その19】KBB Next
- ■【その20】輝く女性 ソーシャルビジネスプランコンテストあいち2016
■【その1】TRIGGER
〇コンテストの規模
参加者数、来場者数ともに日本最大級
〇コンテストの特徴
・プラン持ち込み型のコンテスト
・市場性、持続的競合優位性、実現可能性をはじめ、7分野による本格的な審査
・専門家からビジネスプランのアドバイスを受けられる
・成績上位者からは、毎年起業家を輩出している
〇賞金・賞品など
・優勝者には起業資金100万円が提供される
■【その2】TOKYO STARTUP GATEWAY
〇コンテストの規模
2年間で参加者数1,000人ほど
〇コンテストの特徴
・エントリーでは、事業への熱意とアイディアをまとめた400文字の資料を提出すればOK(具体的なプランは必要なし)
・日本を代表する起業家などがメンターとなり、プラン作成を本格的にサポート
・起業家が講師となり、プラン作成に必要な知識やスキルを伝授
・応募資格は15歳以上39歳未満の、起業を目指す方
〇賞金・賞品など
・最優秀者には100万円、優秀者には50万円の資金が提供される
・ファイナリストには都内での設立時に、活動資金100万円が提供される
東京発・世界を変える起業家とビジネスを輩出するスタートアップコンテスト | TOKYO STARTUP GATEWAY 2016
■【その3】Launch Pad
〇コンテストの規模
日本最大級のコンテストであり、25社~30社ほどが2次選考に進出
〇コンテストの特徴
・ベンチャー企業の登竜門として認識されているコンテスト
・1次選考は書類審査、2次選考からは6分間のプレゼンテーション審査
・最終審査には、最大で13社~14社が進める
・多くのスポンサーが存在している
〇賞金・賞品など
・各スポンサーより、ファイナリスト全てに賞金や賞品が提供される
Infinity Ventures Summit Launch Pad on Strikingly
■【その4】ビジネスコンテスト キャンパスベンチャーグランプリ cvg
〇コンテストの規模
東京や大阪をはじめ、日本全国8地区で開催される
〇コンテストの特徴
・起業家を目指す学生向けのコンテスト
・1人以上5人以下の現役学生グループであれば、誰でも応募可能
・地区大会の後には、上位者が出場できる全国大会が開催される
・ビジネスプランだけでなく、熱意や経営者としての素質なども判断される
〇賞金・賞品など
・賞に応じて、5万円~100万円の資金が提供される
ビジネスコンテスト キャンパスベンチャーグランプリ cvg2
■【その5】女性新ビジネスプランコンペティション
〇コンテストの規模
過去4回で1,500件以上の応募件数
〇コンテストの特徴
・女性の起業家を中心としたビジネスコンテスト
・開始5年以内であるプランが対象
・コンペティション終了後には、専門家による事業支援を受けられる
・革新性や事業性、発展可能性のあるプランが評価される
〇賞金・賞品など
・受賞者には、最大で1,000万円の事業奨励金が支給される
女性起業サポートセンター Women Entrepreneurs Center (DBJ-WEC)|DBJの金融サービス|日本政策投資銀行(DBJ)
■【その6】かわさき起業家オーディション
〇コンテストの規模
平成28年3月までの100回のオーディションで、1,907件の応募件数
〇コンテストの特徴
・川崎市発の企業を育てることを目的としたコンテスト
・受賞者の数が多い
・年に複数回応募できるチャンスがある
・優れたプランに対しては、コンテスト後に支援が行われる
〇賞金・賞品など
・各賞の受賞者には、融資に関する推薦書が発行される
かわさき起業家オーディション・ビジネスアイデアシーズ市場|ビジネスプランコンテスト
■【その7】全国創業スクール選手権
〇コンテストの規模
平成27年度のコンテストでは、約250プランが集結
〇コンテストの特徴
・経済産業省が主催するコンテスト
・日本全国の創業スクールから参加可能
・現役の教授や経営者などによる、本格的な審査
・最終的に8人のファイナリストが、数百人の前でプレゼンテーションを行う
〇賞金・賞品など
・特に優秀なプランに対しては、創業スクールを紹介することで、プランの支援が行われる
平成27年度地域創業促進支援事業(創業スクール) 第2回全国創業スクール選手権開催案内 | 創業スクール
■【その8】復興ビジネスコンテスト
〇コンテストの規模
2016年のコンテストでは、239件の応募件数
〇コンテストの特徴
・東日本大震災の被災地における、復興事業のプランに関するコンテスト
・経営者、学生ともに応募可能
・地元企業をはじめ、全国のさまざまな大企業が協賛、協力している
・豊富な受賞特典
〇賞金・賞品など
・優秀作品には派遣指導やPR機会の提供など、多方面から事業のサポートが提供される
■【その9】SOHOしずおかビジネスコンテスト
〇コンテストの規模
2015年のコンテストでは、約150件の応募件数
〇コンテストの特徴
・静岡市に存在する、2つの公的ビジネス支援機関が主催のコンテスト
・一般部門と学生部門の、2つの部門に分けられている
・応募前にも、プラン作成サポートサービスを無料で受けられる
・ファイナリストには、さまざまな支援が行われる
〇賞金・賞品など
・賞に応じて、1万円~20万円の資金が提供される
■【その10】横浜ビジネスグランプリ
〇コンテストの規模
2016年のコンテストでは、一般部門が75件、学生部門は36件、合計111件の応募件数。
〇コンテストの特徴
・横浜での起業や、事業開発を目指す方のコンテスト
・年によって異なるが、複数の部門に分けられて開催される
・エントリーする部門は異なるが、すべての人に参加のチャンスがある
・ファイナリストになると、経営支援などを受けられる
〇賞金・賞品など
・グランプリには50万円、そのほかの賞では~30万円の資金が提供される
横浜ビジネスグランプリ | 公益財団法人 横浜企業経営支援財団
■【その11】40億人のためのビジネスアイデアコンテスト
〇コンテストの規模
2015年のコンテストでは106組の応募件数
〇コンテストの特徴
・発展途上国など、主に海外に関連する事業を募集するコンテスト
・新興国や途上国で活躍する、起業家などのアドバイスを受けられる
・起業部門や高校生部門など、複数の部門に分けられている
・ビジネスプランの事業化に向けて、積極的な支援体制が整っている
〇賞金・賞品など
・起業部門の最優秀賞には、賞金と支援費を合わせて300万円の資金が提供される
・高校生部門においても、最優秀作品には100万円の資金が提供される
■【その12】次世代スマートチャレンジ
〇コンテストの規模
多くの大企業がスポンサーとなり、最終選考には全応募者の中から10組が参加
〇コンテストの特徴
・京都でのグローバル・ベンチャー創出を目指したコンテスト
・スマートシティに関連する技術や開発のアイディアが募集される
・書類選考を通過すると、専門家によるアドバイスを受けられる
・最終選考では、企業や行政に対してプレゼンテーションを行う
〇賞金・賞品など
・サポーター企業賞には、賞金30万円が提供される
■【その13】NCCベンチャーグランプリ
〇コンテストの規模
2013年のコンテストには、約50社が参加
〇コンテストの特徴
・国内の経済発展、産業発展につながる起業家育成を目指している
・起業に興味のある個人やグループのほかに、創業3年以内のベンチャーも参加可能
・ビジネスプランに関して、事業領域が問われない
・具体性や実現可能性が比較的重視される
〇賞金・賞品など
・最優秀賞には30万円、優秀賞には10万円の資金が提供される
NCCベンチャーグランプリ2016 募集要項【募集終了】 | NEWS/EVENT | ニッセイ・キャピタル株式会社
■【その14】Global Enterprise Challenge
〇コンテストの規模
国内だけでなく、世界大会も開催されるほどの規模
〇コンテストの特徴
・高校生を対象としたビジネスコンテスト
・NASA(米航空宇宙局)が支援するなど、世界的に注目度が高い
・国内大会に優勝すると、日本代表として世界大会に出場できる
・課題が与えられ、12時間以内に課題を解決できるプランを提出する方式
〇賞金・賞品など
・世界大会では、全参加チームが審査員からのコメントをもらえる
GEC 高校生の国際ビジネス競技|NPO法人アントレプレナーシップ開発センター|HOME
■【その15】KOTO CHALLENGE
〇コンテストの規模
参加人数は公表されていないが、2ヶ月にわたって書類選考が行われる
〇コンテストの特徴
・ものづくりに関連する、ハードウェア系ベンチャーを支援するコンテスト
・レーザーカッターや切削RPマシンなど、開発にあたっては機材が用意される
・現役の技術者などから、専門的なアドバイスを受けられる
・学生から企業まで、幅広く参加できる
〇賞金・賞品など
・最優秀賞には、30万円の資金が提供される
■【その16】Rise Up Festa
〇コンテストの規模
参加件数は公表されていないが、毎年複数の部門が用意されている
〇コンテストの特徴
・三菱東京UFJ銀行が主催する、中小企業支援型のコンテスト
・優秀企業に選ばれると、大規模商談会においてブースを開設できる
・新規性、実現性、成長性、優位性に加え、そのほか5項目で審査される
・全部門の中から、最優秀企業と優秀企業が選ばれる
〇賞金・賞品など
・開催年によって異なるが、最優秀企業には約300万円の資金が提供される
第4回「Rise Up Festa」 | 三菱東京UFJ銀行
■【その17】セカンドライフビジネスプランコンテスト
〇コンテストの規模
最終審査となるプレゼンテーションは、数百人の前で行われる
〇コンテストの特徴
・50歳以上の起業家を支援する目的で開催されているコンテスト
・創業5年以内の事業者が対象
・法人に関しては、組織形態が特に問われない
・当コンテストの受賞をきっかけに、メディアに紹介された事業が多く見られる
〇賞金・賞品など
・最優秀賞には10万円、優秀賞には5万円の資金が提供される
・そのほか、各賞において交流会のチケットが提供される
セカンドライフ ビジネスプランコンテスト 2017 参加者募集
■【その18】ASIAN ENTREPRENEURSHIP AWARD
〇コンテストの規模
日本や中国、インド、香港など、アジアを中心に数十社の起業家が参加
〇コンテストの特徴
・グローバルな視点を持つ、若き起業家が集うコンテスト
・参加者が会場に集まり、3日間をかけて審査が行われる
・パーティーやセッションなど、交流の場も多く設けられている
・世界経済や社会に影響を与えるプランが評価される
〇賞金・賞品など
・優勝者には100万円、準優勝者には50万円の資金が提供される
■【その19】KBB Next
〇コンテストの規模
一次審査にあたるFirst Presentationには、約20組の学生が参加
〇コンテストの特徴
・学生向けのビジネスコンテスト
・7年間の出資総額が2億円以上
・7年間で26社の学生起業家を輩出している
・勉強会が実施され、ビジネスに関する基本的な知識を学べる
〇賞金・賞品など
・開催年によって内容が異なる
国内最大級のビジネスプランコンテストKBB – 学生起業家輩出プロジェクトK-POWERS BUSINESS BRAIN
■【その20】輝く女性 ソーシャルビジネスプランコンテストあいち2016
〇コンテストの規模
主要銀行など、県内のさまざまな企業や機関、団体が協力・後援している
〇コンテストの特徴
・女性起業家や経営者がソーシャルビジネスプランを発表するコンテスト
・グループの半数以上が女性であれば、男性も参加可能
・経営者に関しては、創業5年未満であれば参加可能
・応募検討者に向けてフォローアップセミナーが開催される
〇賞金・賞品など
・優秀プランに対しては資金が提供されるほか、事業のサポートを受けることができる
あいち・ウーマノミクス推進事業 女性によるソーシャルビジネスプランを募集します! – 愛知県
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
国内に限っても、学生向けや女性向け、ベンチャー企業向けなどさまざまなタイプのコンテストが開催されています。また、地域密着型のコンテストもいくつか見られるので、起業する地域がすでに決まっている方は、周辺のコンテストを探してみましょう。