カードローンと言えば、幅広い層の方が比較的融資を受けやすい金融商品です。現代では多くの金融機関がカードローンを提供しており、複数のカードローンを利用している方も少なくありません。また、カードローンは短期間で融資を受けられるので、場合によっては経営者や個人事業主の方にとっても、効果的な資金調達方法になります。
ただし、ほとんどのカードローンでは審査が実施されており、利用には審査を通過することが必要です。特に対策をしなくても通過できる方も見られますが、可能であれば審査に向けて準備をしておくことが望ましいでしょう。
そこで今回は、カードローン審査を通す9のコツについてご紹介していきます。
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目次
■【コツその1】自分に適したカードローンを探す
カードローンは提供する金融機関によって、異なる特徴を持っています。金融機関ごとに異なる主な点としては、以下が挙げられるでしょう。
・融資限度額
・金利
・返済方法や返済期間
つまり、提供する金融機関によって客層は違うので、当然審査の傾向もカードローンごとに異なります。そのため、自分の属性に適したカードローンを見つけることが、審査通過への第一歩と言えます。
カードローンを提供する金融機関は、大きく分けて銀行と貸金業者(消費者金融など)に分けられます。貸金業者に比べると、銀行のカードローンは低金利な分審査が厳しいとされているので、「審査が不安…」という方は貸金業者から検討してみましょう。
また、ほとんどのカードローンには応募要件が定められており、発行元のホームページなどで確認できます。応募要件を満たしていることが申し込みの条件となるので、事前に応募要件を調べておくことも大切です。
■【コツその2】申し込むカードローンをひとつに絞る
カードローンを提供する金融機関は、信用情報機関などを通して申請者の借入状況・申し込み状況などを確認しています。そのため、同時期に複数のカードローンを申し込むと、その分「返済能力が将来的に低下する」と判断されて、審査に通過することは難しくなってしまいます。
したがって、カードローンの申し込みは基本的に1社に絞ることが大切です。自身により適したカードローンを見つけて、まずはその金融機関に絞って申し込みを行いましょう。
ただし、その金融機関の審査に落ちてしまう可能性も考えられるので、いくつかの候補は作っておくことが望ましいです。
■【コツその3】審査に通過しやすいタイミングを把握する
ほとんどのカードローンは、申し込み時期によって審査の傾向が異なります。審査に通過しやすい時期を選べば、その分通過できる可能性が高まるということです。
では、審査に通過しやすい時期とは、具体的にどのような時期を指すのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
〇週末や月末を狙う
カードローンを提供する金融機関には、契約数のノルマがあるとされています。一般的に、業績のノルマは週単位や月単位で設定されるケースが多いので、週末や月末は審査が緩くなっている可能性があります。
確実的な方法ではありませんが、できる限り通過する可能性を高めたい場合には、積極的に実践してみましょう。
〇キャンペーンの時期を狙う
無利息期間など、期間限定のキャンペーンが実施されている期間は、金融機関も積極的に顧客を探しています。キャンペーンの時期は、顧客にとってメリットが大きいケースが多いので、時間に余裕のある方は積極的に狙ってみましょう。
〇頻繁に宣伝されている時期を狙う
テレビや雑誌などで、頻繁に宣伝を行っている金融機関は、顧客を積極的に探している可能性が高いと言えます。テレビのCMや広告などでカードローンの宣伝を見かけたら、そのカードローンを選択肢のひとつとして考えてみましょう。
■【コツその4】地道に信用性を高めていく
「カードローンで多額の資金を借り入れたい」と考えている場合は、金融機関からの信用を地道に高めることが大切です。どのような属性の人であっても、新規の借入時に大きく信用される可能性は低いためです。
したがって、最初のうちは融資希望額を低めに設定しましょう。融資希望額を低めに設定すると、金融機関側のリスクが抑えられるので、その結果として審査に通過しやすくなります。
「融資額が足りない…」と感じたら、その際に増額審査を受ければ問題ありません。カードローンの利用限度額は、後の増額手続きによって拡大できるので、まずは低めの融資希望額を伝えることが大切です。
■【コツその5】他社からの借入を整理する
他社からの借入状況は、審査において必ずチェックされるポイントです。いくら収入が多くても、複数の金融機関から融資を受けている場合は、「返済能力が乏しい」と判断されてしまうでしょう。
そのため、申し込みの前には自分の借入状況を見直すことが大切です。例えば、少額の借入が残っている場合には、可能な範囲で完済をするようにしましょう。
他社からの借入をできる限り減らすことで、その分審査に通過できる可能性も高まります。
■【コツその6】嘘の申告はせず、記入間違いに注意をする
カードローンの申し込み時に、「少しならバレないだろう」と考えて、年収などに関して嘘の申告をする方も中には見られます。しかし、金融機関は信用情報機関を通じて個人情報をチェックするので、嘘をついても簡単に判明してしまいます。
当然ですが、嘘をついたという事実は審査結果に大きく影響を及ぼし、「信用できない」と判断されてしまう恐れがあるでしょう。したがって、カードローンの申し込み時には、どんなに小さい嘘もつくべきではありません。
また、申し込み時の記入間違いにも注意を払う必要があります。仮に嘘をつく意志がなかったとしても、金融機関側が「嘘をついた」と判断する恐れがあるためです。
自分の氏名や住所はもちろん、勤務先や年収、勤続年数など、全ての情報をミスがないように記入しましょう。特に、インターネットから申し込む際には、タイピングミスにも注意をすることが大切です。
■【コツその7】自分の環境の変化を意識する
自分を取り巻く環境が変化すると、その変化は審査結果に大きな影響を及ぼします。例えば、勤務先が変われば勤続年数や年収が変化するので、当然審査結果も変わってくるでしょう。
また、持ち家を購入した時、実家暮らしから一人暮らしに変わった時なども、意識するべきポイントです。持ち家を購入すると不動産は担保として扱えますし、住環境が変わると家計状況に変化が生じるためです。
転勤や転校、引っ越しなどで環境が変わる際には、その変化が審査にプラスになるのかマイナスになるのかを冷静に分析して、望ましいタイミングで申し込みを行うようにしましょう。
■【コツその8】新規の貸金業者を探してみる
新規の貸金業者は、積極的に顧客の獲得を狙っています。既存のカードローンの審査に落ちてしまった場合でも、そのような新規業者のカードローンを探すことで、審査に通過できるかもしれません。
ただし、新規の貸金業者は情報があまり開示されていない可能性もあるので、信用性には細心の注意を払う必要があります。カードローンの概要はもちろん、その業者に関する情報もしっかりと収集しておきましょう。
■【コツその9】事前審査を受けておく
カードローンの事前審査というものをご存じでしょうか?事前審査とは、簡単な情報を記入・入力することで、本審査に通過できる可能性を判断できる審査のことです。
事前審査は主に、各金融機関のホームページなどで公開されています。入力に時間もかかりませんし、本審査のように金融機関側がチェックするのではなく、自動的に結果が表示されるシステムです。
短時間で審査結果を確認できるので、時間のある方は積極的に活用してみましょう。仮に事前審査に落ちてしまった場合は、今一度自分の状況を見直し、改善できる部分を改善する努力が必要となります。
■カードローンの利用前に確認しておきたいこと
カードローンの利用前には、審査のコツ以外にも確認しておきたいポイントがあります。以下でご紹介する確認を怠ると、審査に通過できる可能性が下がるだけでなく、返済計画に影響が及ぶ可能性もあるので注意しておきましょう。
【ポイントその1】総量規制を意識する
貸金業者のカードローンを利用する上で、軽視できないポイントが総量規制です。この総量規制により、カードローンで年収の3分の1以上の融資を受けることはできません。
例えば、あなたの年収が300万円であり、A社から50万円、B社から40万円を借りていたとしましょう。この場合、年収の3分の1は100万円となりますが、すでにA社とB社から合計で90万円の融資を受けているので、追加で借り入れられる金額は10万円となります。
このように、総量規制では複数の借入が合算されるため、特に複数のカードローンを利用している方は注意が必要です。もちろんですが、専業主婦の方など収入が全くない方に関しては、貸金業者のカードローンは利用できません。
ただし、銀行のカードローンに関しては、この総量規制の対象外とされています。
【ポイントその2】カードローンに必要な機能
契約するカードローンによって、利用できる機能には違いが見られます。融資を受けられるATMも異なりますし、カードによってはクレジット機能など、別の機能が備わっています。また、カードローンごとに返済方法が異なる点も、確認しておきたいポイントでしょう。
どのような機能が必要になるのかを事前に考えておけば、より自分に適したカードローンを選びやすくなるはずです。利便性の高いものを選ぶために、必要な機能を慎重に判断した上で、カードローンを探すようにしましょう。
【ポイントその3】返済計画をきちんと立てる
カードローンの返済計画は、申し込みの前にきちんと立てておくべきです。申し込みの前に計画を立てておけば、無理のない融資金額を自覚できるためです。
返済計画を立てる際には、まず自分の返済能力を明らかにしなければなりません。月々家計にどれぐらいの余裕があるのか、そのうちいくらを返済に充てられるのかを明確にした上で、必ず守れる返済計画を立てるようにしましょう。
■まとめ
今回は、カードローンの審査のコツについてご紹介してきました。
カードローンは幅広い層に向けられたローンですが、必ずしも審査に通過できるわけではありません。金融機関ごとに審査基準が設けられており、信用情報機関などを利用しながら、慎重に審査が進められています。
今回ご紹介したコツを参考にしながら、これから何をするべきか、どの時期に申し込むべきかなどを慎重に判断するようにしましょう。